古書店街・喫茶店やカレーなど、ここだけの魅力にあふれる街、東京都千代田区神田神保町エリア

東京23区の中心に位置する千代田区にあり、皇居北側の靖国通りと白山通りが交わる一帯に広がる街「神保町」。130店舗ほどの古書店が並ぶ街として知られ、秋には約50万人が訪れる「神田古本祭り」や、出版社を中心に催される新書祭り「神保町ブックフェスティバル」なども開催される。

神保町エリアは東京大学の発祥の地であり、大学や専門学校などの教育施設も多く、教育と文化の中心地として栄えてきた。またグルメタウンとしても知名度があり、この地の喫茶店やカレー店を目がけて訪れる人も多い。地域住民と観光客、また学生らが行き交い、活気とにぎわいのある街として発展してきた「神保町」。近年は都市インフラの再整備も進められ、より暮らしやすい街へと進化もしている。

書店街としての長い歴史を持つ街

「学士会館」の前にある「東京大学発祥の地」の石碑
「学士会館」の前にある「東京大学発祥の地」の石碑

この街の書店街としての歴史は長い。明治時代初期に日本初の大学である「東京医学校(現・東京大学)」が創立されて以降、大学や法律学校などの専門学校が相次いで開校された。その学生らに向けて書店・古書店が続々と開店したことが「神田古書店街」の始まりだ。それにともなって印刷・製本、出版社も集積していった。

そして、1913(大正2)年に起きた神田の大火災の焼け跡に、当時「神田高等学校(現・神田女学園中学校・高等学校)」で教員を務めていた岩波茂雄が古本業「岩波書店」を創業。その翌年に夏目漱石の『こころ』を出版し、これがベストセラーとなったことでより一層書店が増え、神保町界隈が本の街として定着し現在に至っている。

4駅5路線利用可能でアクセス抜群

「神保町」駅
「神保町」駅

交通アクセスのよさも神保町の魅力だ。乗り換えなしで「表参道」駅や「渋谷」駅へとアクセスできる東京メトロ半蔵門線、「市ヶ谷」駅や「新宿」駅のある都営地下鉄新宿線、そして「大手町」駅や「日比谷」駅がある都営地下鉄三田線という3つの地下鉄路線を利用できる。「大手町」駅、「渋谷」駅、「新宿」駅へと、いずれの主要駅へも15分以内でアクセス可能。

また「九段下」駅まで歩けば東京メトロ東西線も利用でき、「日本橋」駅や「神楽坂」駅へのダイレクトアクセスが可能。この他、徒歩圏内にはJR中央線・総武線の「水道橋」駅や、東京メトロ東西線「竹橋」駅などもあるため、合計4駅5路線が利用でき、各方面への移動が非常に便利だ。

深夜も営業するスーパーマーケットが多数あり生活利便性が高い

成城石井 神保町店
成城石井 神保町店

神保町エリアには深夜帯に営業しているスーパーマーケットが点在しており、特にこだわりの食材が手に入る「成城石井 神保町店」が24時間営業という利便性の高さは注目だ。他にも、深夜23時まで営業の「まいばすけっと 神田神保町店」や「マルエツプチ 神田神保町二丁目店」などが駅から近い場所に位置し、少し足を延ばせば商業施設「ワテラス」内にある大型スーパーマーケット「オリンピック 淡路町店」も利用できるので、普段の買い物で困ることはないだろう。

ノスタルジックな雰囲気の喫茶店が点在

ラドリオ
ラドリオ

喫茶店が多いこともこのエリアの特徴だ。今もなおレトロでノスタルジックな雰囲気が漂う老舗喫茶店は、その雰囲気を味わうべく遠方からわざわざ訪れる人もいるほどだ。代表する老舗喫茶店といえば「さぼうる」だろう。多くの著名人が通った喫茶店といわれ、界隈でその名を広く知らしめている名店である。姉妹店である「さぼうる2」のボリュームたっぷりの洋食も必食だ。

一方、暗めの照明のなかでクラシックやシャンソンなどの音楽が流れる落ち着いた雰囲気の「ラドリオ」は、創業70年を超える喫茶店。

その他、レンガづくりの外観にアンティークなインテリアが特徴的な「カフェ トロワバグ」や、クラシック音楽と斬新な絵画で彩られたビンテージな雰囲気のカフェ「壹眞珈琲店 神保町店」なども。それぞれに個性を放つ喫茶店の中からお気に入りを見つけて、非日常を味わうのもおすすめだ。

カレー店は400以上もの店が集結

欧風カレー ボンディ
欧風カレー ボンディ

「神保町」駅を中心としたこのエリア界隈には、カレー専門店だけでおよそ60店舗、カレーメニューのある店舗を含めると400店舗以上あるといわれている。神保町のカレーブームの火付け役となったのは、1973(昭和48)年創業の「欧風カレー ボンディ」だ。神田カレー街活性化委員会が主催する「神田カレーグランプリ」でグランプリを受賞した経歴を持ち、一度味わうと忘れられない味として評判を呼んでいる。

「欧風カレー ボンディ」創業以降は、デカ盛りが特徴の「ライスカレー まんてん」や、まろやかでスパイシーなカレーが楽しめる「マンダラ」、欧風・インドどちらのカレーも味わえる「カリー専門店 トプカ」などカレー専門店が増加。今もなお増え続けており、「パンチマハル」や「バンゲラズ キッチン 神保町」、「南インドの定食と軽食 三燈舎」、「スパイスボックス」、「チャントーヤココナッツカリー」なども神保町エリアの人気カレー店として名を連ねている。

さらに暮らしやすい街への進化に期待が高まる

神田小川町三丁目西部南地区の現在の様子
神田小川町三丁目西部南地区の現在の様子

神保町エリア周辺では、新しいまちづくりのための都市計画がいくつか構想されている。まず、神田小川町三丁目西部南地区の第一種市街地再開発事業においては、明大通りと靖国通り、富士見坂に面した敷地に複合施設の建設が計画されている。住宅、オフィス、商業施設等が入る建物自体への期待はもちろん、設置されるオープンスペースにもにぎわいの場、憩いの場、地域コミュニティ維持・活性の場としての期待が高まる。併せて、同エリアの無電柱化や路地の舗装改修等も計画されており、美観創出や歩行安全性の向上等も見込まれている。

また、1981(昭和56)年に創業100周年記念事業として建設された三省堂書店の本社ビルは、建築から約40年を経て、建て替えが決定している。本の街にふさわしい建物が新たに誕生する予定だ。

さらに暮らしやすい街へと進化をしている神保町周辺。このエリアに暮らせば、枠にとらわれない自分らしい充実したライフスタイルを実現できるはずだ。

古書店街・喫茶店やカレーなど、ここだけの魅力にあふれる街、東京都千代田区神田神保町エリア
所在地:東京都千代田区