物件探しでいろいろな間取りを見ていると、隣同士のそっくり物件なのに家賃が違ったり、同じような部屋がだいぶ違う場所にあるのに家賃は同じだったり、「なぜ?」と思うことがしばしばあります。家賃には駅からの距離、間取り、築年、階数、希少性、リフォームコストなどさまざまな要素が関係しており、その平均点としてわかりやすく示されるのが「家賃」だとも言えます。
なので、一見同じように見える物件でも、要素のバランスで家賃は違ってきます。同じように見える物件でも、実は「快適さ重視タイプ」「徹底コスパタイプ」など、いろいろな個性があるんですね。でも、その個性は図面を眺めているだけではなかなか気づけないもの。内見はとっても大事です。
そこで今回は、“似たような物件”代表として、成瀬駅が最寄りのエリアから、「サンホワイト」を冠する2物件を見てきました。家賃は同じ7万円、築年数も同じ、駅からの距離はちょっと違って、片方は1LDKで、もう片方は2DK。それぞれにどんな個性があるのでしょうか?後半部分は町田市内の神社シリーズ、八幡宮特集の第2回「金井八幡神社」です。
最初に訪れたのは、南成瀬3丁目にある「サンホワイトM313号棟」の2階のお部屋。成瀬駅から徒歩7分という好立地にありながら、1LDK、44平米で家賃7万円という低賃料が魅力です。すぐ近くに公園、コンビニ、ドラッグストア、ファミレスなどが揃うのも便利です。1979年築なのでレトロな外見ですが、管理が行き届いており清潔感があります。
室内はしっかりとリフォームされており、年代を感じさせません。リビングは6帖2部屋をリフォームで繋いだタイプで、広々12帖。壁と床のクロスも新品に交換され、収納もオシャレなデザインです。シンクは新品ではないものの、なかなかキレイ。窓の外が道路で、クルマの騒音がだいぶ入ってきますが、気にならない人には高コスパだと思います。
もうひとつの6帖洋室は北向き。こちらは静かなので、寝室や仕事部屋に向いています。バスルームも新品とはいきませんが、丁寧に使われていた感じで及第点。サーモスタット式水栓も便利そうです。ただ、トイレはノーマル便座だったので、入居時に一工夫が必要そうでした。騒音や装備などマイナス面はありますが、駅チカでこの家賃は希少ですね!
続いて訪れたのは、南成瀬中学校のすぐ隣にある「サンホワイトM702号棟」から2階のお部屋。先ほどと名前も外観もそっくり、1979年築の44平米で、スペックもまったく同じです。違いは間取りが1LDKではなく元々の2DKという点。成瀬駅からの距離も徒歩12分とやや離れています。家賃は先ほどと同じ7万円。室内にはどんな違いがあるのでしょうか?
室内に入って印象的だったのは、新築物件ならではのあの香り。こちらは先ほどの物件よりも気合いを入れたリフォームが施工されており、床や壁のクロスはもちろん、シンク、バス、給湯系、ドアなども新品に刷新されていました。2DKですが、引き戸を外して1LDK感覚で使えるのも便利そうです。家の目の前には川があり、景色もなかなかのものです。
洋室も床と壁が新品クロス。メイン通りから少し入った場所なので、リビングも含め先ほどの物件よりもだいぶ静かです。バスルームもまるっと新品で気持ち良いのですが、なぜか水栓が旧タイプなのはマイナスポイント。トイレには温水洗浄機付き便座が備わっていました。徒歩プラス5分のコストは、どうやらリフォームに掛けられたようですね。
今回ご紹介するのは「金井八幡神社」。最寄りの駅は玉川学園前駅、クルマだと町田市街から鶴川駅に向かう街道沿いに「八幡神社前」という交差点があるので、その近くです。街道から50メートルほど入ると、右手にこんもりとした緑の丘が見え、参道が伸びています。鳥居があるのはその参道の途中。毎日通っている人でも、なかなか気づかないと思います。
創建年代は不明ですが、江戸時代にはすでに、旧金井村の鎮守として信奉されていたようです。立派な鳥居の先には整備された参道が続き、石段の向こうに本殿が見えてきます。薄暗い参道からぱっと開けた広場に出ると、別世界に来たような感動があります。普段は無人の神社ですが、毎月第一日曜には扉が開かれ、お守りの頒布も行われるそうです。
社殿と神楽殿は、戦前の昭和16年に建てられたもの。太くて立派なしめ縄が、地元の人々に愛されている証です。ここもまた、先月紹介した矢部八幡と同じく獅子舞で有名な神社で、毎年9月の例大祭の時に披露される獅子舞は町田市の無形民俗文化財に指定されています。人のいない時に来るのも神秘的で良いですが、お祭りの日にも訪れてみたいですね。
まとめ
今回見てきた2物件は、良質な高コスパ物件を目指した「サンホワイト」系のお部屋だったので、どちらも無駄のないコストの掛け方をしており、甲乙つけがたいものがありました。
最初のお部屋は駅からの近さがアピールポイントなので、リフォームは必要な範囲で行いバランスの良い家賃に抑えたタイプ。対して2物件目は駅からちょっと遠い分、住環境にこだわったタイプで、細かい部分にしっかりリフォームコストがかかっていました。利便性重視の人は前者、家にいる時間が長い人は後者というチョイスになると思いますが、どちらもコスパの高さはピカイチなので、気になった方は早めに見に行ってくださいね!
同じような履歴書でも、実際に会ってみると人それぞれ違った個性があるからこそ、企業は必ず面接をして、人を採用しますよね。それと同じように、物件にも図面では表せない個性や相性があります。住む家は人生の質を大きく左右するもの。だからこそ手を抜かず必ず現地に行って、五感で「相性」をチェックしたいものですね。
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