暑い暑い2024年の夏がようやく過ぎ去り、内見に適した時期がやってきました。実は、秋こそが、1年で一番の引っ越しベストシーズン。夏は暑すぎて内見も引っ越しも地獄。冬から春にかけては激しい争奪戦に巻き込まれ、引っ越し費用も高掴みしがち。その点、秋に内見して年末までに引っ越せば、すべてがスムーズに進みます。学校が関係するとちょと面倒ですが、就学前のお子さんがいる方は、「秋の引っ越し」も一考の価値アリだと思います。
ということで、今回はJAスタッフイチオシのファミリー向け物件「7万円台」と「13万円台」からそれぞれピックアップし、それぞれの魅力を検証してみました。後半部分では、成瀬エリアのもっとも高台にある小さな森、「成瀬山」をピックアップ。実際に歩いてみた感想をレポートします。それでは、さっそく見ていきましょう!
最初のオススメ物件は、成瀬駅からバス10分の「ポプラヶ丘コープ」の5号棟。この連載でも常連の団地ですね。今回のお部屋は4階ということで、足腰がちょっと鍛えられそうな感じですが、開放感は期待できそう。入ってみると、きれいなリビングと、ベランダからの絶景が迎えてくれました!2LDK、約53平米の広さで7万円台後半。コスパの高さが魅力です。
リビングルームは11帖。窓が南側に2面あり、採光も通気性も抜群です。同じ団地内で多くの物件が「全洋室化」されているのに対し、ここは敢えて「和室を残す」という選択をしたお部屋でした。ふんわりとした畳表の香りが、今の時代には新鮮です。寝転がっても快適、素足で過ごしても心地よく、畳と日本人の相性の良さを感じます。
「押入れ」もそのまま残置。一見するとレトロな印象ですが、横板があらかじめ入っている押入れは、収納力という点ではクローゼット以上。机の代わりに使えたり、来客時にさっと隠せたりと、現代の視点でも「使える」空間です。畳はラグなど薄い布で覆うと印象がガラッと変わるので、アイディア次第でモダンなインテリアにできそうです。
次に訪れたのは、つくし野駅と成瀬駅、2駅2路線が使える「ロイヤルメゾンつくし野」の1階のお部屋です。各駅までは徒歩圏内の約12~15分。両隣はコンビニとドラッグストアで、目の前には駐車場。傘もコートも使わず暮らせそうな、便利至極のロケーションです。3LDKの約83平米、メゾネットで庭付きという豪華な物件です。ただし、家賃は13万円台…。
駐車場を入れると14万超えの高級賃貸ですが、それだけに中身はかなり充実しています。出窓が付いた14帖リビングは、真っ白なフローリング敷きで美しく輝いています。新品シンクと3口ガスコンロも、料理好きには垂涎もの。玄関を出れば10歩も歩かずにクルマに乗れ、駅まで3~4分で送迎可能。郊外ならではの快適ライフを堪能できます。
リビングルームの窓を開ければ、バルコニーの先に広い専用庭が見えます。賃貸なのでBBQは無理ですが、DIYをしたり、プランターを並べて花壇や家庭菜園にしたり、いろいろな夢がふくらみます。トイレはもちろん温水洗浄付きで、バスルームは便利なサーモスタット水栓。洗面台はシャワー付きのタイプで、朝シャンもラクラクです。
メゾネット物件の魅力と言えば、やはり「2階」の存在。今回は6帖の洋室一つだけなのですが、それでも、やんちゃ盛りの子どもがいる方には有り難い存在です。子どもが飛び跳ねても、階下が自分の家となれば、声を荒げる必要もないですよね。家族みんなが笑顔で快適に暮らせるなら、少し高めの家賃だとしても、「検討の価値アリ」だと思います。
さて、当企画の後半で毎回ご紹介している「町田の公園・緑地」シリーズ。今回は成瀬エリアの一番奥にある「成瀬山」を訪れました。成瀬山は、昭和薬科大の前にある、山というよりは丘のような小さな盛り上がり。メインの出入り口は東側にあります。駐車場は無いので、クルマの場合はグルメシティの有料駐車場を利用すると便利です。
入口には地域の人が管理している花壇とちょっとした広場があり、広場から右手と左手に道が伸びていて、それぞれ3分ほど歩くと、頂上でぶつかります。左の道はちょっと急な最短ルート、右の道はベンチを経てまったり登るルート。どちらも緑いっぱいの雑木林をくぐる道なので、短い時間ですがとっても癒やされますよ!
まとめ
今回はファミリー向けのJA町田市イチオシ物件を2件、内見してきました。最初の物件は、最近では珍しくなった「和室アリ」物件。改めて考えると、昔ながらの畳敷き和室は、日本の文化にマッチしています。変な先入観を持たず、自分のライフスタイルと照らし合わせて考えてみれば、案外魅力的に思えてくるのではないでしょうか。
2件目の物件は、1件目と比べれば6万円のアップの高級物件ですが、仮に家族が5人とすれば、一人あたり1.2万円のアップ。1日400円の追加費用で、全員が広くて快適な家で暮らせるわけです。自販機で1日3回飲み物を買うなら、それを水筒のお茶にすれば捻出できる金額です。こうして日割りで考えると、家賃に対する考え方もちょっと変わってくるのではないでしょうか。
JA町田市では、今回ご紹介した物件や、ネット上に公開している物件以外にも、まだまだたくさん物件を抱えており、その空き状況は日々変わっています。お部屋選びは情報の鮮度が命。それには、ネット情報に頼りすぎず、窓口に直接足を運ぶことが大切です。職員に希望をしっかり伝えれば、まだネット未公開の、とっておき情報を教えてくれるかもしれませんよ!