裸足で走り回れる芝生の校庭!地域見守られながら児童が育つ「西東京市立碧山小学校」
「西東京市立碧山小学校」は、西武池袋線「保谷」駅と西武新宿線「東伏見」駅との中間地点にある。石原都政で行われた地球温暖化防止策の一環として、西東京市内で最初に校庭の芝生化を行った学校として知られている。
今回は、今年4月に着任した新濱英貴校長先生と、主幹教諭を務める笠原先生に、力を入れている取り組みや地域との関わりについてお話を伺った。

運動会は裸足でかけっこ!芝生校庭は子どもたちに大人気
——まずは「西東京市立碧山小学校」の概要・沿革について教えてください。
新濱校長先生:1963(昭和38)年に創立され、今年で開校62年になる学校です。碧山とは「緑に囲まれた山」という意味。まわりに草木がたくさんあったことから、当時の保谷市長が命名されたと聞いています。
また、現在の校舎は2022(令和4)年に体育館にエアコンが付き、猛暑の時期も安心して体育活動ができるようになりました。
現在は18学級、541名の児童が在籍。「自分でよく考え工夫する子(重点目標)」、「ねばり強く前向きに取り組む子」「人の立場に立って行動する子」を教育目標に掲げて児童に向き合っています。

——2016(平成28)年にも当時の校長先生にお話を伺いました。この10年で、学校運営や児童の様子、地域との関わりで大きく変わった点はありましたか。
新濱校長先生:大きな変化はないと思います。児童は素直で子どもらしいですし、地域の方は子どもたちに対して非常に温かいと感じます。例えば落ち葉が多い今の時期には、毎朝子どもたちの登校前に正門前の落ち葉をきれいに掃除してくださいます。
私は、本校が地域の人が気軽に交流できる場、子どもたちが保護者や地域の方に見守られて安心できる場でありたいと考え、そうなるよう努めています。

——市内初の芝生校庭ですが、子どもたちからの反響はいかがでしょうか。
新濱校長先生:体育の授業や休み時間に使っていて、子どもたちには好評です。フカフカなので転んでも擦り傷が少ないですし、休み時間には寝転がって遊んでいる子もいます。運動会では、高学年の徒競走やリレーは裸足で行いました。そういう経験は芝生校庭ならではのものだと思います。

新濱校長先生:秋には芝生を寒さに強い冬芝に替えるため、毎年10月末から1カ月程度は養生のため使えませんが、それ以外の時期は使えます。今年度の1学期には1度、縦割り班の「なかよし班」でお弁当を広げ、芝生の上でピクニックを楽しみました。子どもたちにとっては良い思い出になったのではないかと思います。
芝刈りなどの管理は、学校だけでなく地域の育成会や保護者の方々、校庭を利用している地元の少年サッカーチームの方々が、子どもたちのためにとサポートしてくださっています。

地域住民とともに、子どもたちが地域に愛着を持つことをめざす
——校内のビオトープや、地域の自然を活かした教育活動についてお聞かせください。
笠原先生:ビオトープは1・2年生の生活科や3年生以上の理科などで使っています。自然が好きな子どもたちが多いので、みんな興味を持って植物を観察したり、虫採りをしたりしています。
また、近くに「碧山森」というコナラやクヌギの雑木林があり、生活科の学習で1・2年生をよく連れて行っています。秋には落ち葉やどんぐりを拾って楽しんでいます。林の間を道が通っていて、近隣の方々の散歩コースになっています。

笠原先生:学区内には農家さんも多く、さまざまな学習でご協力いただいています。1年生は大根、2年生はトウモロコシの収穫体験をしています。西東京市ではキャベツ栽培が盛んなので、3年生の社会科ではたくさんのキャベツを生産する農家の方に栽培方法について聞いたりしています。実際に土にふれ、農家の方から直接お話を聞くことで、教科書だけではよく分からないことを学べていると思います。

——現在通っているご家庭の特徴や、通学路の見守りなど保護者や地域との関わりについて教えてください。
新濱校長先生:農家の方もいれば、お勤めに出ている方もいて、もちろん共働きの世帯もあります。核家族も三世帯同居のご家庭もあり、実に多様です。PTA活動は昨年度なくなり、結果として登校班もなくなったため、現在は集団登校を行っていません。ただ、育成会の方々が定期的に通学路に立って子どもたちを見守ってくださっています。
また、保護者の皆さんの協力は学校運営上欠かせません。さまざまな学校行事でボランティアを募って協力を仰ぎ、運動会の受付などをやっていただいています。「おやじの会」の皆さんにも協力いただいています。

——校外イベントや清掃活動など、地域と連携する主な取り組みを教えてください。
笠原先生:育成会の方々が非常に意欲的で、2カ月に1度くらいの頻度で楽しいイベントを企画してくださっています。茶道体験、うどん作り、ミニミニ運動会など、内容は多岐にわたります。申込制で、子どもたちはそれぞれ参加したいものに参加しています。
これらとは別に、「おやじの会」もお化け屋敷や水鉄砲大会などダイナミックな遊びをいろいろ企画してくださっています。体育館に宿泊する校内キャンプでは、今年は校庭の土の部分でキャンプファイアーを楽しみました。さまざまな行事があるので子どもたちは喜んでおり、地域の方々には本当に感謝しています。
また、5・6年生を中心にした育成会ジュニアというものがあって、イベントの宣伝など育成会の活動をお手伝いしています。

新濱校長先生:「わくわくフィエスタ」は3月初旬に育成会が主催する地域のイベントで、いわゆる子どもまつりですね。飲食はありませんが、ミニゲームなど子どもたちが楽しめる内容になっています。私はまだ経験していないのですが、昨年度は保護者や地域の方々を含めると100名近くが集まったと聞いています。

笠原先生:地域のお店には2年生の「まち探検」などで非常にお世話になっていますし、5年生は老人介護施設の方々とのふれあいを行っています。地域の方々にご協力いただき、地域の資源を活かし、地域に愛着を持つことをめざしています。
新濱校長先生:来年度は、総合的な学習の時間に、子どもたち自身が地域をより良くするための体験活動を多く取り入れていきたいと思っています。地域の方との交流は今もありますが、今後はインプットだけでなくアウトプットをしていきたいなと。例えばゴミ拾いなどの活動を考えています。
遊び場とスーパーに恵まれた、静かな住環境が魅力の保谷エリア
——保谷の子育て環境はいかがでしょうか。周辺のおすすめスポットを教えてください。
新濱校長先生:この辺りは「保谷」駅と「東伏見」駅のちょうど真ん中にあり、自転車でも徒歩でも、そしてバスでも通いやすい場所だと思います。駅の周辺には大きなショッピングモールがあり、食品や日用品などを買えるスーパーは地域にたくさんあるので、日々の暮らしには不便はありません。

笠原先生:公園もたくさんあります。本校の1・2年生が遠足で行く広い「東伏見公園」もあれば、子どもたちが普段よく遊んでいる小さな公園もたくさんあります。遊具があるところ、自然とふれあえるところ、ボールが使えるところなど、いろいろあります。思い切り体を動かして遊べる「文理台公園」のような公園もあります。子どもたちはすぐそこにある「西東京市立中町児童館」にもよく遊びに行っています。

笠原先生:「保谷」駅前のビルには「保谷図書館」がありますし、保谷庁舎の隣にある「西東京市スポーツセンター」で水泳を習っている子たちもいます。

——最後に、これからこのエリアに住みたいと考えている方々に一言メッセージをお願いいたします。
新濱校長先生:毎日帰る前に学校の周りをパトロールするのが日課になっているのですが、非常に静かな住宅街です。穏やかな暮らしを望む方には良い住環境だと思います。

西東京市立碧山小学校
新濱英貴校長先生(右)
主幹教諭 笠原先生(左)
所在地:東京都西東京市中町五丁目11番4号
電話番号:042-422-4521
FAX番号:042-424-2661
URL:https://www.nishitokyo.ed.jp/e-hekizan/index.html
※この情報は2025(令和7)年11月時点のものです。