総武線の穴場!「平井」ってどんな街?

千葉から東京多摩地区の三鷹までを結ぶ総武線(JR中央・総武各駅停車)。沿線には特色ある街が連なり、商業施設が充実。また現在再開発も盛んで将来性も見込める。そんな沿線の街「平井」をご存じだろうか。

戦前に開かれた街で、1981(昭和56)年創業のやきとり屋「鳥喜 平井駅前店」、3代目が切り盛りするスーパー「平井中村屋 総本店」などの老舗が今も元気で、下町の雰囲気が残る。「肉のハナマサ」も1号店は2023(令和5)年2月に閉店したものの、ここ平井が創業の地である。そのほか、全国に展開する島村楽器の本社もある。

平井は都心へのアクセスが良く、物価が安く、治安が心配になるような繁華街もない。錦糸町や新小岩など近隣のメジャーな街のインパクトが強く、平井が目立つことは少ないが、非常に住みやすい住環境が整っている。今回、沿線の街や再開発の状況なども併せて、平井の魅力に迫る。

都内主要駅へアクセスしやすく、各路線にも連絡できる便利な総武線

総武線(JR中央・総武各駅停車)
総武線(JR中央・総武各駅停車)

まずは総武線(JR中央・総武各駅停車)の利便性をチェックしよう。平井エリアのある総武線の城東エリアは、「錦糸町」「亀戸」「新小岩」「小岩」といった知名度の高い街が連なる。このエリアの総武線の特長は、なんといっても都心部へのアクセスの良さだ。

東京が誇る一大ターミナル「新宿」駅やオフィスが集まる「四ツ谷」駅にも停車。さらに「平井」駅から「秋葉原」駅までは14分程度で着く。

また、多くの路線とつながっているのも特長だ。「飯田橋」駅では東京メトロ東西線・南北線・有楽町線、都営大江戸線に、「秋葉原」駅ではJR山手線・京浜東北線、東京メトロ日比谷線、つくばエクスプレスに乗り換えられる。「錦糸町」駅では東京メトロ半蔵門線と連絡していて、どこに行くにも便利だ。

運行本数が多く、通勤時間帯は三鷹方面・千葉方面とも3~4分おきに走っているのも使い勝手がいい。さらに沿線の街は商業エリア・ベッドタウンとしても栄えているため、さまざまな施設がそろっていて、船橋や幕張など千葉方面にも出やすいので、沿線のみでもレジャーやショッピングを気軽に楽しめる。

再開発で新たな魅力が加わった「錦糸町」と「亀戸」

複合施設「オリナス」などがある錦糸町エリア
複合施設「オリナス」などがある錦糸町エリア

「平井」駅から三鷹方面に進むと、東京の副都心に位置づけられる錦糸町・亀戸がある。歓楽街のイメージが強かった錦糸町は長年かけて大規模な駅前整備が行われ、今はファミリー層も多く暮らす街に生まれ変わっている。

駅の北口には約100の店やシネコンなどから成る複合施設「オリナス」や、大型ショッピングモール「アルカキット」、南口には2020(令和2)年オープンの「錦糸町駅前プラザビル」、2019(平成31)年にオープンした「錦糸町PARCO」、そして家電量販店など100以上の店舗と施設が入る「テルミナ」など大型商業施設が集積。

さらに、新日本フィルハーモニー交響楽団が本拠地とする音楽ホール「すみだトリフォニーホール」や墨田区民以外も使える「墨田区総合体育館」も駅近にあり、充実した時間を過ごせそうだ。

亀戸の新たな注目スポット!「カメイドクロック」
亀戸の新たな注目スポット!「カメイドクロック」

亀戸は、多くの参拝者が訪れる「亀戸天神社」や8つもの商店街がある、下町情緒あふれるエリア。「亀戸餃子」や「亀戸ホルモン」などの飲食店には、遠方から訪れる熱心なファンも多い。

一方で、2022(令和4)年4月末にはかつての賑わいスポット「サンストリート亀戸」の跡地に、135店が集まる商業施設「カメイドクロック」が開業。亀戸らしい下町ならではの食文化を活かした「カメクロ横丁」など個性的なエリアも設けられ、新たな注目スポットとなっている。また、駅ビルの「アトレ亀戸」は2024(令和6)年秋に大規模増床とリニューアルが予定されていて、今後もますます発展していくだろう。

大型の再開発事業が進行中!今後が楽しみな「新小岩」と「小岩」

多くの人で賑わう「新小岩ルミエール商店街」
多くの人で賑わう「新小岩ルミエール商店街」

千葉方面にある新小岩・小岩には多くの人が暮らし、生活に必要な施設が充実している。

新小岩は、スーパーや総合病院、区立公園などが駅前にそろうファミリー層に人気のエリア。「新小岩」駅南口には、1959(昭和34)年に葛飾区内ではじめてアーケードが設置された商店街として知られる「新小岩ルミエール商店街」がある。全長約420mにもわたり、いつも多くの人で賑わいを見せる。

また、2023(令和5)年の3月には駅の南北自由通路が開通し、10月には6階建ての駅ビル「JR新小岩南口ビル」が開業。利便性が高まりますます活気づいている。さらに、南口には駅前広場の拡張・再整備とともに、39階建てのビルを含む大型複合施設が2024(令和6)年度に着工予定。2029(令和11)年度の竣工をめざしている。

再開発が進む「小岩」駅前の様子
再開発が進む「小岩」駅前の様子

千葉県に隣接する小岩は、商店街や昔ながらの個人商店、居酒屋などが多く残る庶民的な街だ。

こちらもJR「小岩」駅周辺で再開発事業が進行中。北口は道路や交通広場、立体歩行者通路、駐車場・駐輪場を重点的に整備予定。すでに着工し、2031(令和13)年度の完成をめざしている。

南口で進む再開発事業「FIRSTA koiwa(ファスタ小岩)」は一部開業済み。2025(令和7)年には33階建ての複合ビルが完成する予定だ。他にも「南小岩七丁目地区第一種市街地再開発事業」などの予定が控えており、街の様子ががらっと変わりそうだ。

水と緑に恵まれた平井

平井エリアにある「旧中川」
平井エリアにある「旧中川」

個性豊かな街に挟まれた平井エリアは、東に荒川、西に旧中川が流れる水辺の街だ。荒川および中川にかかる平井大橋を渡れば新小岩で、旧中川の先は墨田区・江東区となっている。

また、東京23区で公園面積トップの江戸川区らしく、荒川河川敷は運動公園や緑地として整備され、緑も豊かだ。ポピーの花畑を過ぎて南下すれば、約2kmにわたって延びる桜並木「小松川千本桜」もある。

水害を防ぐため低水位に整備された旧中川は、雄大な荒川とはまた違った風情がある。流れが穏やかなためカヌーなどのボート遊びが盛んで、未経験者や初心者を中心としたボート大会「えどがわ区民レガッタ」も開かれている。

河津桜やソメイヨシノが植えられた川沿いの緑道はのどかな雰囲気で、地域住民の憩いの場に。そして、平井と亀戸を結ぶ歩行者と自転車専用の橋「ふれあい橋」は、東京スカイツリーのビュースポット。東京大空襲の犠牲者を慰霊する灯篭流しも、例年この付近で行われている。

生活利便性が高く、穏やかな空気が流れる「平井」

「平井」駅周辺の様子
「平井」駅周辺の様子

水の潤いと緑が豊かな平井エリア。中心部である駅周辺には、普段使いにちょうどいい駅直結のショッピングセンターや商店街、多数のスーパーとコンビニがあって日常の買い物にとても便利だ。

大きなショッピングモールやレジャースポットがないため、八百屋や銭湯、町中華に喫茶店といった昔ながらの店が元気なのも特長だろう。歓楽街と違い他所から来る人が少ないせいかのどかな雰囲気があり、名刹や江戸切子のガラス工房などの存在も街に風情を与えている。

新旧様々なお店が立ち並ぶ「平井親和会商店街」
新旧様々なお店が立ち並ぶ「平井親和会商店街」

なお、平井も北口駅前では再開発が進行中。2024(令和6)年度内に防災広場が設置され、29階建ての複合ビルが竣工予定だ。

水と緑に恵まれた便利でおだやかな「平井」は、総武線と沿線の街の利便性を享受しながら、落ち着いた環境で暮らしたい人にぴったりの街だ。

総武線の穴場!「平井」ってどんな街?
所在地:東京都江戸川区