豊かな緑と深い歴史が寄り添う白山エリアでは季節を彩るイベントも多い。
春になると「播磨坂さくら並木」の桜が見ごろを迎え、「文京さくらまつり」が開催される。昼には吹奏楽の演奏などイベントが催され、夜にはライトアップされた幻想的な風景が訪れる人の目を楽しませる。出店も並び、多彩なグルメを味わえるのもうれしい。
写真 : 播磨坂さくら並木
初夏は「根津神社」のつつじが一斉に花を開き、つつじ苑の公開が始まる。一面に広がるつつじの花は見事の一言だ。「根津神社」の境内では「つつじまつり」も開かれ、甘酒などの出店や骨董市などイベントも行われる。
写真 : 根津神社
梅雨を迎えるとあじさいの季節だ。「白山神社」と隣接する「白山公園」には約3,000株のあじさいが植えられ、色とりどりの花が咲く。毎年6月には「白山神社」と「白山公園」では文京区花の五大祭りのひとつにも数えられる「あじさいまつり」が開催される。
写真 : 白山神社
写真 : 紫陽花も美しく咲き乱れる
近年、白山エリア周辺ではアートを楽しめるスポットも誕生した。「小石川植物園」の隣にある「WALLS TOKYO」は現代アートのセレクトショップで、世界のアート作品が集まる。手すきの紙を扱う専門店「紙舗 直」には和紙、洋紙、アンティークなど数万枚の紙が揃う。お気に入りの紙を見つけて、作品作りをするのも楽しい。「gallery KEIAN」、「m+ ART GALLERY」などアートギャラリーも点在しており、気軽に芸術に親しめる。
写真 : 紙舗 直
写真 : m+ ART GALLE …
また、周辺には歴史とその文化を感じられるスポットもある。「東洋大学白山キャンパス」内の「井上円了記念博物館」では「東洋大学」の前身である「哲学館」を創設した井上円了直筆の書や原稿などを展示している。
「東京大学総合研究博物館 小石川分館」は「東京大学」の源流のひとつ、旧「東京医学校」の建物を利用したもので、国の重要文化財にも指定されている。ここは、学校建築をテーマにしたユニークなミュージアムだ。
白山エリアは多くの文人にも愛された。そのひとりが昭和から平成期に活躍した詩人の金井直詩で、「金井直詩料館」では詩集の初版本や原稿などを見ることができる。
写真 : 井上円了記念博物館
四季折々のイベントを愉しみ、芸術や歴史を訪ねて散策する。そんな休日も白山エリアならではの魅力だろう。
文化とアートが薫る街 所在地:東京都文京区