日本一小規模なパンの祭典

八王子パンまつり

八王子で一番「オシャレな通り」と言えば、まず名が挙がる「ユーロード」こと「西放射線通り」。この通りにあるランドマークと言えば「ドン・キホーテ」の店舗だが、その目の前に時々、パンの“かぶりもの”をした人が現れて注目を集めている。

「八王子一坪パンまつり」をプロデュースした賀澤さん
「八王子一坪パンまつり」をプロデュースした賀澤さん

この食パンのかぶりものをした女性は、八王子市内でいろいろなイベントやまちづくりに関わっている、「シホプロダクト」の代表、賀澤志帆さん。もともとは福島県いわき市の出身で、学生時代を八王子で過ごして一旦は地元に戻ったそうだが、縁あって再び八王子へ来て街のプロモーターとして活動している。

そんな彼女が声を張り上げて呼び込んでいたのは、「八王子一坪パンまつり」だ。よく見ると彼女のいる場所の後ろには、「はちチャレ」という小さなイベントブースがあり、スチールラックにパンが並べられている。「まつり」とは言っているものの、文字通り「一坪」なので参加店舗は1つだけ。毎日入れ替わりで店舗が入り、訪れるたびに違う出会いがあるという仕掛けになっている。

「はちチャレ」という一坪のエリアで販売
「はちチャレ」という一坪のエリアで販売

この日は2022年春のパン祭りの第5日目。出店していたのは、すぐ近くに店舗を持っている「Yショップippuku」さんだった。ippukuさんはこの日のために全国各地の「ご当地プロ野球ランチパック」を取り寄せたそうで、店頭のワゴンにはレア物のランチパックがズラリ。ippukuスタッフの櫻井さんは、足を止めてくれたお客さんに、にこやかに話しかけていた。

店頭に並ぶレア物のランチパック
店頭に並ぶレア物のランチパック

「何度かパンまつりに参加していますが、毎回、お客様との会話を楽しみに来ています。お店をやっていて普段お客様とゆっくりお話しをする機会が無いのですが、ここだといろんなお話ができますから、うちの店のことも知ってもらえて、すごく楽しいですね。出る側もお客さんも楽しい、いいイベントだと思います」と櫻井さん。横から様子を見ていても、すごく楽しそうに接客しているのが印象的だった。

お客様と交流できるのも楽しみの一つ、とippukuスタッフの櫻井さん
お客様と交流できるのも楽しみの一つ、とippukuスタッフの櫻井さん

最初はひとつ、ふたつと手にとっていたお客さんも、会話をしているうちに手に持つ数がどんどん増えてしまい、持ちきれなくなってしまうというシーンも。近くで「小坂時計店」を営んでいる若旦那の小坂さんは、このイベントのファンのひとりで、野球の監督をした帰りに立ち寄って、全球団分のランチパックを“大人買い”していた。

地域の人々の新たな交流が生まれる
地域の人々の新たな交流が生まれる

賀澤さんがこの「八王子一坪パンまつり」を始めたのは2017年のこと。もともとは賀澤さんも外部スタッフとして所属している「株式会社まちづくり八王子」が経営する「はちチャレ」の稼働率アップを目指した単発企画だったそうだが、第1回を開催したところ、「思いのほか好評だったので、地域の皆さんの声に応える形で続けることにしました」と、回を追うごとにどんどんバージョンアップ。最近では市内や近郊のショップのみならず、県外のショップからも出店希望が舞い込むようになり、現在に至っている。

素材にこだわった「しっとりメロンパン」
素材にこだわった「しっとりメロンパン」

5年余りにわたりユーロード界の盛り上げに貢献してきた「八王子一坪パンまつり」だが、実は、この“はちチャレ”(スペース)が閉店してしまうそう。「でも、パンまつり自体はこれからも続けていきたいと思います。次回は一坪じゃなくなるかもしれないですけれど、期待していてください!」と元気に語ってくれた賀澤さん。場所は未定ながら、すでに2022年秋の開催は決まっているので、興味を持った方はSNSをチェックしてみてほしい。

八王子パンまつり
【運営本部】
所在地:東京都八王子市中町3-2 0426 spring garden 2階 L区画
電話番号:042-694-0732
https://802panfes.com/

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