老舗がズラリ!甘酒横丁散策

たいやきや 柳屋
たいやきや 柳屋

つづら店の反対側に目をやると、なにやら長い行列が見える。ここは鯛焼きの名店「たいやきや 柳屋」で、麻布十番の「浪花家総本店」、四谷の「わかば」と並んで、「東京の三大鯛焼き」に数えられている店。20個、30個と買い求めていく人も多く、1時間以上待つこともザラなので時間に余裕を持って並びたい。

「志乃多寿司總本店」は“いなり寿司”が有名で、創業の1877(明治10)年から味や製法も変わらず、現代のいなりとは見た目も味も違う、“江戸前”のいなり寿司を味わえる。これも甘酒横丁土産の定番だ。

にんぎょう町草加屋
にんぎょう町草加屋

その先でひときわ目立っているのが「にんぎょう町草加屋」。その名の通り草加煎餅の店で、煎餅を焼き上げる光景が、甘酒横丁の風景によく馴染んでいる。

このように甘酒横丁には「老舗」が多い。明治、大正創業は当たり前で、それぞれが専門性の高い店ばかり。つづら、呉服などは「一生もの」として買い求める人も多いため、修理や繕いまでしっかりと面倒を見てくれるとのことだ。

「よいものを大切に使う」という江戸の文化と心意気が、この甘酒横丁にはしっかりと残っている。鯛焼きや人形焼きなど「つまみ食いの横丁」でもあるのが甘酒横丁の特徴。お腹と時間に余裕をもって、ゆっくりと歩き回ってみてはどうだろう。

老舗がズラリ!甘酒横丁散策
所在地:東京都中央区日本橋人形町2 

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