浅草・田原町の老舗のパン屋

パンのペリカン

毎日食べても飽きのこない美味しさ
毎日食べても飽きのこない美味しさ

銀座線「田原町」駅から徒歩3分、かわいい赤いテントのシェードが目印の「パンのペリカン」。ここは1942(昭和17)年に創業した老舗のパン屋さん。店頭はひっきりなしにお客さんが出入りして、いつも賑わっている。ここのパンを1度でも食べたらなら、食パンとはこうあるべきだと強い印象を植えつけられる、まさに食パンの王様なのだ。朝8時のオープンに間に合うよう、夜も開けきらない早朝3時から仕込みを開始。開店時には、焼き上がったばかりの食パンがずらりと並ぶ。

店頭で注文するスタイル
店頭で注文するスタイル

購入の仕方は、店頭で対面販売するスタイル。元々はパンの卸しの工房だったが、一般の販売をして欲しいという要望が相次ぎ、パン工房の一部を販売カウンターに改良し、このようなスタイルになった。こちらのパンは、食パンとロールパンの2種類のみで、形やサイズの違いの10種類。これは創業当時から変わらぬスタイルで、「ごはんのように毎日食べられるものを作りたい。そのためには商品を集約させて、その美味しさを追求したい。」との思いから。食パンは1日400本、ロールパンは多い日で4,000個焼き上げられるという。

食パンは8時から、ロールパンは11時に焼きあがる
食パンは8時から、ロールパンは11時に焼きあがる

「創業から変わらぬ味を提供できるように、万全を尽くしています。」と話してくれたのは4代目の店主渡辺さん。ひとえに変わらぬ味をというが、それを続けるのはとても難しいこと。季節によって、水、イーストの量、発酵や焼きの時間を細かく調節しているのだとか。「うちはこの2つで勝負しているので、いつでも同じ味を楽しんでいただけるようにと、日々注意してパン作りをしています。」それは頼もしい限りだ。

厚さ約2cmの食パンのトーストセット
厚さ約2cmの食パンのトーストセット

老舗の名店が作る食パンは遠方からも買いにくるファンも多いという。「家に着くまでは待てない、いますぐ食べたい」という声が多く寄せられ、パン工房から徒歩1分の場所にカフェをオープン。ここでは「パンのペリカン」の食パンやロールパンを使ったさまざまなメニューを用意している。中でもいちばん人気は、炭火で焼かれたトースト。食べてみると、ずっしりと質量を感じられる力強い弾力の食パンが、たまらなく美味しいのだ。毎日食べたいと思わせる、美味しくて飽きの来ないペリカンのパン。わざわざ買いに出かけたくなる、とっておきのパン屋さん。近くに行ったらぜひ試してほしい。

パンのペリカン
所在地:東京都台東区寿4-7-4 
電話番号:03-3841-4686
営業時間:8:00~17:00(品切れにより閉店時間が早まる場合あり)
定休日:日曜日、祝日、特別休業日(夏、年末年始)
https://www.bakerpelican.com/

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