雷門の門前で創業当時の味を伝承

葵丸進

特上天丼は、車巻海老ニ尾、穴子、旬魚、青味小新香、お椀と充実のメニュー
特上天丼は、車巻海老ニ尾、穴子、旬魚、青味小新香、お椀と充実のメニュー

雷門からすぐ近く、雷門通りに佇む江戸前の天ぷらの店。ネタの味はもちろん、衣のサクサクとした歯触わりを楽しむのが葵丸進流。そしてダシたっぷりの天つゆや丼つゆは、鰹節・鮪節・鯖節などから丁寧にとって香り高く、天ぷらの旨さを増進してくれる。この「浅草天麩羅」の味に、何世代に渡って通うファンも多い。創業1946(昭和21)年の、75年以上続く老舗の天ぷらを、ぜひ味わってほしい。

店頭では揚げたての天ぷらを販売
店頭では揚げたての天ぷらを販売

雷門通りに面し、雷門からは徒歩3分という好立地。店頭では、旬の天ダネから野菜まで各種天ぷらが売られ、ひとつから購入できるのがうれしい。ネタは豊洲魚河岸の昔からのひいき店から、選びぬいたネタが毎日届く。天ぷらに欠かせない海老は、月に2〜3トンも使用するというから驚きだ。メニューは天丼、定食や会席までさまざま、思う存分天ぷらが楽しめる。

1階の椅子席
1階の椅子席

通りは屋根付きのアーケードなのでわかりづらいが、店は7階まであり、純和室や高級個室の椅子席など、さまざまな部屋でゆっくりと食事が楽しめる。店内は高級感もあって、「さあ、浅草天ぷらを食べるぞ」という気持ちが高まる。

秋の味覚天丼
秋の味覚天丼

天丼は揚げたてを、熱々の丼つゆにくぐらせ盛り付け、すぐにフタをする。これは美味しさを存分に引き出す蒸らしの工程。香り豊かな鰹ダシがギュッと閉じ込められ、蓋をとった時には、香りと湯気上る極上の味が楽しめるのだ。葵丸進の魅力のひとつは、季節の天ダネを楽しめること。例えば秋なら、海老や秋鱧松茸挟み、小鯛芝海老と銀杏と三度豆の小かき揚げ淡路島産玉葱、南瓜など旬の味覚が楽しめる。

天麩羅コース(松)
天麩羅コース(松)

こちらは天ぷらのフルコース。先付から始まり、吸物、お造りと会席料理も楽しめるのだ。そしてメインは特選天麩羅盛合せ。揚げたてをすぐ提供できるように、器にもこだわりが。さらに小海老小かき揚もついて、天ぷらを存分に味わえるのだ。お食事、デザートもついて大満足。

葵丸進のたっぷりな衣が花咲く天ぷらの美味しさの秘訣は、全ての工程に妥協しないこと。豊洲魚河岸からの鮮度の高い厳選された天ネタを仕入れ、丼つゆ・天つゆは、鰹荒ぶし、鰹枯ぶし、宗田ぶし、鮪ぶし、さば節からじっくりと仕込み。また、油は江戸時代の天ぷらと同様の「胡麻油と菜種油のブレンド」を使用しているというこだわりよう。創業当時から変わらぬ味をぜひご賞味あれ。

葵丸進
所在地:東京都台東区浅草1-4-4 
電話番号:03-3841-0110
営業時間:11:30~21:00(L.O.20:00)
https://www.aoi-marushin.co.jp/top.html

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