昭島アウトドアヴィレッジ店だからこその魅力たっぷり「A&Fカントリー」

2015(平成27)年にアウトドアブランドの専門店を集めてオープンした「モリパーク アウトドアヴィレッジ」。ここには「ノースフェイス」「モンベル」「スノーピーク」「コロンビア」など有名アウトドアブランドの直営店が十数店舗ほど集まっているが、建物の間には緑がたっぷりと配されており、森に囲まれた別荘地のような、独特の雰囲気を作っている。

ショップの中でひときわ異彩を放っているのは、最も駅側に店舗を構えている「A&Fカントリー」だ。ここは単一ブランドの店ではなく、海外アウトドアブランドの輸入代理をしている会社のショップなので、他店と比べて扱うアイテム数が多く、幅広く、厳選されている。今回はこちらの店長を務められている河合智之さんに、ショップの特徴とおすすめの商品、アウトドア初心者向けのアクティビティなど、幅広くお話を聞いた。

「A&Fカントリー 昭島アウトドアヴィレッジ店」の店長・河合智之さん
「A&Fカントリー 昭島アウトドアヴィレッジ店」の店長・河合智之さん

――まず、A&F(エイアンドエフ)というブランドと、会社のことを教えてください。

河合さん:我々は、創業からもう40年以上になる会社なんですけれども、日本における輸入代理店という位置づけの会社で、世界中のアウトドア商品を見つけて、日本に紹介をするという、取りまとめをしている会社になります。なので、A&Fの直営店で扱っているものは、われわれが国内で輸入代理をしているものになります。

なので、登山とかクライミングとか、それぞれのコアなシーンをすべて形作っているというよりは、“アウトドア全般”を取り扱っているというイメージで、お店を見ていただくと、登山のものもあって、キャンプのものもあって、バックパッキングのものもあって、という形になっています。

ただ、うちの会社の源流は「バックパッキング」にあって、会社のメインテーマは「自然との共存」、もしくは「地球にやさしい旅」という部分なので、「人力で野山に入って、アウトドアの中で過ごす道具」ということを基軸に展開をしています。

――「A&Fカントリー 昭島アウトドアヴィレッジ店」と「A&Fカントリー HEDGE(ヘッジ)」は、どのようなお店なのでしょうか?

A&Fカントリー 昭島アウトドアヴィレッジ店
A&Fカントリー 昭島アウトドアヴィレッジ店

河合さん:「A&Fカントリー」は弊社の取り扱い商品の直売店で、全国に20店舗以上の直営店がありますが、その中で昭島のこの店舗は、いちばん大きなお店になります。品数もそうですし、面積も広いです。メインはもともとあった「A&Fカントリ―」でして、2019(令和元)年11月に増床した部分を「HEDGE」としています。中でつながっているので、HEDGEは「離れ」みたいなものですね。

増床で「離れ」のようになった「HEDGE」
増床で「離れ」のようになった「HEDGE」

――増床で新しく取り扱うようになった品もありますか?

河合さん:商品数が増えたというよりは、最近は商品が大型化してきていて、アイテム数も増えているので、それに対応して広くした、という感じですね。

もともと、「A&F」はバックパッキングが発祥のブランドなので、僕が入社した十数年前には、「グレゴリー」の代理店のような感じだったんです。世間的にも、「グレゴリーを売っている会社」というイメージだったと思います。

なので、直営店で売っている商品もバックパッキングに入るものを主にしていて、小型の道具が多かったんです。ところが、近年は商材も変化してきて、キャンプ寄りのものが増えて、商品もだんだん大型化しきたので、店舗も大きくした、という感じです。

「HEDGE」の部分については、今は、弊社で「イエティ」というアメリカのクーラーボックスを取り扱い始めたので、そちらをメインで置いてあります。

豊富なサイズ、カラーバリエーションの「イエティ」のクーラーボックス
豊富なサイズ、カラーバリエーションの「イエティ」のクーラーボックス

――ほかのA&F店舗と比べて、「アウトドアヴィレッジ」の店舗だからこその差別化はありますか?

河合さん:まず、ここはスペースにゆとりがあるので、品数は多いですね。カタログベースでほぼフルラインナップに近い形にできていると思います。見せ方に関しても、A&Fの世界観を前面に押し出していて、スペースを生かして、ギアを実際に使う形で、たとえば、椅子ならば座っていただける形に、テントなら実際に設営して展示をしたりしています。

あとは、やっぱりラインナップが揃っていますから、形とかサイズを実際に目で見て、触って、確かめられるのは大きいですよね。そういった意味では、ほかの店舗よりも「お店で買う楽しさ」みたいなものを体感しやすいのかな、と思います。

店内にテントも張れる広さなので、実際のシーンも想像しやすい
店内にテントも張れる広さなので、実際のシーンも想像しやすい

――新宿には「本店」もありますが、そちらよりも広いのですか?

河合さん:そうですね。A&Fの「本店」は新宿のお店で、本社もはす向かいにあるんですけれど、ここは本店よりも面積は大きいですし、品数は変わらないかもしれないですが、見えている「世界観」というものは、こちらのお店のほうがあると思います。

――お客さんはどのぐらいの範囲から来られていますか?

河合さん:埼玉、神奈川、山梨はもちろん、群馬、栃木あたりからも来られていると思います。高速に乗って2時間圏内くらいから、幅広く来られている感じです。

――「アウトドアヴィレッジ」内にはほかのブランドの直営店もありますね。その中でA&Fならではの特徴は、どのような点でしょうか?

河合さん:ほかのお店は「メーカー」ですが、僕らはメーカーではないんですね。お客さんからよく、「セレクトショップなの?」「山屋さんなの?キャンプ屋さんなの?」って聞かれるんですけれど、僕らは「遊び方のコンセプト」を紹介している、「コンテンツを限定していない店」なんです。

コンテンツを限定せず、遊び方のコンセプトを紹介
コンテンツを限定せず、遊び方のコンセプトを紹介

それから、それぞれのジャンル、たとえばテント、クーラーボックス、椅子などのジャンルには、「アウトドアの必要性を感じられて生まれてくるプロダクツ」というものがあるわけですけれど、うちはそのいちばんオリジナルにある、「良い製品」だけを取り揃えている、という感覚はあります。

一般的にマーケットが大きくなってくると、いろんな商品が乱立してくるわけですけれど、そういう中でも僕らは、「いちばん最初のプロダクト」とか、「オリジナル」という部分にはこだわって輸入しています。なので、ほかのお店さんと比べると「なんだか高いなあ」という印象を持たれることもあるんですが、それでも、「良いもの」「こだわりのあるブランド」にこわだって揃えていきたいと思うので、そういう点が、メーカー直営のほかのお店さまとの違いというか、我々ならではのスタンスだと思っています。

――特におすすめのブランドがありましたらご紹介ください。

機能性、背負い心地、品質そして耐久性に優れた「ミステリーランチ」
機能性、背負い心地、品質そして耐久性に優れた「ミステリーランチ」

河合さん:扱っている商品にはすべて愛着があるんですけれど、皆さんが「A&Fと言えばこれ」とイメージされるのは、「ミステリーランチ」というバックパックのブランドですね。今は「グレゴリー」が日本法人化して、代理店の役割はなくなったんですが、「グレゴリー」と入れ替わるような形で取り扱いを始めたのが「ミステリーランチ」で、今はこのブランドが、バックパックに関しては主軸になっています。

バックパックだけでも数多く展開
バックパックだけでも数多く展開

あと、肌感ですごく人気があるな、と感じているのは、「ヘリノックス」ですね。このブランドはアウトドアチェアのブランドで、比較的若いブランドなんですけれど、軽い、持ち運びしやすい、座りやすい、デザイン性が高いということで、非常に人気があります。店内で実際に座っていただけるので、ぜひ見に来ていただければと思います。

アウトドアチェアのブランド「ヘリノックス」も多数取扱い
アウトドアチェアのブランド「ヘリノックス」も多数取扱い

あとは、先ほどもすこしご紹介した「イエティ」のクーラーバッグ類ですね。このブランドは今、うちが独占して輸入しているので、この品揃えで見られるのはこの店舗だけだと思います。

この品揃えが見られるのは昭島店ならでは
この品揃えが見られるのは昭島店ならでは

――このエリアに住んでいるからこそ気軽に体験できる、お勧めのアクティビティがあれば教えてください。

河合さん:昭島は東京の中でも、自然の中で遊べるエリアに近い街なので、気軽に遊んでいただけるアウトドアのアクティビティとしてはやっぱり、登山かな、と思います。奥多摩とか奥武蔵が近いので、その辺りへの、日帰り登山というのがメインになるとは思うんですけれども。

あと、入りやすいところでご紹介すると、僕らの店でも扱っていますけれど、「SUP(サップ)」がいいですかね。「スタンドアップパドルボード」のことですね。これも、奥多摩の湖でやれる場所がありますし、誰でも簡単に乗れますから、遊びとしては非常に面白いと思います。もちろん安全のためにPFD(ライフジャケット)ですとか、ヘルメットも着けていただくんですけれど、奥多摩の御岳辺りにはガイドさんもたくさんいらっしゃるので、そういったところでレクチャーを受けて始めるといいと思います。

――昭島で暮らす人に向けて、「A&Fの商品を使って、こんなアウトドアを楽しんでみては?」といった提案があれば教えてください。

河合さん:最近はアウトドアがすごく身近で、手軽なものとして考える人が多くなっているので、そういう意味では、「ヘリノックス」の椅子を持って、「クリーンカンティーン」みたいなボトルに飲み物を入れて、お弁当を持って、アウトドアでごはんを食べたりしても、面白いのかな、って思います。ピクニックの延長線上みたいな感じですね。

――せっかくこだわりのある商品を手に入れたら、気軽に何度も使ってみたいですよね。

河合さん:そうなんですよね。うちの商品って、「アウトドアだけで使おう」と思うと、けっこう厳しいと思うんです、値段的に。「キャンプに何回も行くわけじゃないしな~」って、考えちゃいますよね。

でも、本当に日常の中で、公園で使うとか、運動会で使うとか、花火大会とかお祭りとか、そういうシーンでも持っていけるかな、って思っていただければ、うちは「いいもの」が多いので、そうそう壊れないですけらね、すごく、生活が潤うと思います。

「高い山に登りたい」とか、「SAPに乗りたい」っていうのは、経験値が上がれば必然とみんな入っていくところだと思うので、まずはその手前の部分から、こういった商品きっかけにして、踏み出してもらえたらなあ、と思います。

「良いもの」「こだわりのブランド」を厳選して輸入している
「良いもの」「こだわりのブランド」を厳選して輸入している

――「アウトドアヴィレッジ」の雰囲気について、どんな印象をお持ちですか?

河合さん:ここの魅力って、「車で来やすい」というところだと思うんです。東京に住んでいると、電車で移動するケースが多いと思いますけれど、アウトドアをされる方だと、車で移動される方がすごく多いんですね。特に家族となるとなおさら。

その点ここは駐車場が完備されていますし、インストア型ではなくて、屋外に近い形になっているので、アウトドアが好きな方の中には、「都内に行くと人に酔っちゃって」って人も多いんですけれど、ここだと、そういうことも無いですし。平日なんかはさらにのんびりしていますから。

あと、僕個人としては、ここの木の植え込みがけっこうきれいで、花も季節ごとにいろいろ咲いていて、面白いなあ、と思っています。のんびりしていて、空も見えるので、アウトドアが好きな方がお買い物をする環境としては、いいところですね。

――ヴィレッジ内で開催されている、おすすめのイベントなどがあればご紹介ください。

河合さん:うちがやっているわけじゃないですけれど、お店によっては、新商品が発売すれば、その展示を(店舗の外で)やっていたりしますし、焚火が出ていて、お子様がそこで何かを焼いて楽しんでいたり、薪を割る体験をしていたり、っていう光景も見ますね。あと、「モンベル」さんの前に池があるので、そこで、そこでお子様向けのカヤック体験をやっている時もあります。

個人的にちょっと気になるのは、ここのショップの中にサウナ屋さんがあって、時々、屋外でサウナに入れる体験をやっているんですよ。これなんかは面白いですよね。もちろん、クライミング関連のイベントも多いです。

本当にいろいろなことをやっている場所なので、都内のお店なんかに比べると、アクティビティに近い体験をしていただけるのかな、と思います。

広々とした空間なので、子ども連れも楽しめる
広々とした空間なので、子ども連れも楽しめる

――「アウトドアヴィレッジ」ならではの、お客さんの雰囲気、客層の特徴などがあればお聞かせください。

河合さん:ここはファミリーが多いですね。特に週末は圧倒的に多いです。その理由を考えると、やっぱり、登山にしても、ボルダリングにしても、特定のアクティビティの買い物をする時って、基本的に「個」だと思うんです。家族分の登山グッズを買い揃えるって、あんまりないですよね。でも、ここに来られる方って、特定のアクティビティというよりは「アウトドア」を求めて来られているんだと思います。

今、空前のキャンプブームで、うちにもキャンプをされる方が非常に多く来られているんですけれど、そういう方のお話を聞いてみると、「家族で楽しめるから」という理由(でキャンプを楽しんでいる)の方が多いんですね。奥様とかお子さんと一緒に来て、家族で団らんするようなイメージで来られる方が多いな、という印象はあります。

――ファミリーで「アウトドアヴィレッジ」に来られた方に、おすすめの利用法などがあれば教えてください。

河合さん:うちには無いですが、「スノーピーク」さんにはカフェがありますし、「モンベル」さんと「ノースフェイス」さんにも、カフェ的なスペースがありますので、そういったところでアウトドアの雰囲気を楽しみながら、時間を過ごしていただいてもいいですよね。

あと、さっきお話ししたように、週末にはいろいろなイベントがあったりするので、そういったところも事前にチェックして来ると、楽しめると思います。

――近隣にお住まいの方は、この場所をどのように使われていますか?

河合さん:誰でも自由に通っていただくことができる場所なので、散歩コースみたいな感覚で、幼稚園の方が子どもたちを連れて、「トレイルレーン」と名付けられている小径があるんですけれど、そこを歩いていたりしますし、犬の散歩のコースにしている方もいらっしゃいますし、冬の間はイルミネーションをやっていますから、それを見に来られている方も多いと思います。公園ではないんですけれど、それに近いようなイメージで、使っていただいている感じですね。

「トレイルレーン」と名付けられた小径
「トレイルレーン」と名付けられた小径

――昭島の魅力や、おすすめのスポットについて教えてください。

河合さん:昭島って、多摩川沿いとか公園とか、気持ちのいい広い場所が結構色々あって、そこが魅力のひとつだと思っています。そういう場所に行って、お気に入りの椅子やテーブルを広げてごはんを食べたら、きっと気持ちいいと思いますよ。「イエティ」のソフトクーラーバッグとかを持っていってもいいですね。自転車のかごに入るようなものもありますので。

そういった、「アクティビティ」まではいかないんですけれど、アウトドアにおける気分転換を気軽にできるのが、昭島のすごくいいところだな、と思います。

「A&Fカントリー昭島アウトドアヴィレッジ店」の店長・河合智之さん
「A&Fカントリー昭島アウトドアヴィレッジ店」の店長・河合智之さん

今回お話を聞いた人

A&Fカントリー昭島アウトドアヴィレッジ店 店長 河合智之さん
所在地:東京都昭島市田中町610-4
電話番号:050-4560-2074
URL:https://aandf.co.jp/stores/afcountry/akishima_village
モリパークアウトドアヴィレッジURL:https://outdoorvillage.tokyo/
※この情報は2020(令和2)年7月時点のものです。