散策レポート

神楽坂珠玉の名店巡り

由緒ある山の手の花街として有名な神楽坂にやって来ました。賑やかな「神楽坂通り」から一本脇道に入ると、しっとりとした石畳の路地に料亭が軒を連ねる独特の風情ある光景が広がります。美食の街として知られる神楽坂には、100年以上の歴史を誇る老舗や、ミシュランガイド掲載の名店から新進気鋭の話題店まで目白押しです。そんな神楽坂エリアから少し離れた場所は「奥神楽坂」と呼ばれ、近年個性的な店の出店が相次いでいて、注目を集めています。神楽坂から奥神楽坂を含む早稲田エリアにかけて散策してみました。

風情ある街並みに個性が光るお店が集まる神楽坂
風情ある街並みに個性が光るお店が集まる神楽坂

地下鉄東西線「神楽坂」駅を出ると、メインストリートの「神楽坂通り」に出ます。この日は「神楽坂通り」はちょっと後にして、「神楽坂上」交差点から北西に広がる「奥神楽坂」と呼ばれるエリアを先に散策してみます。神楽坂通りを早稲田方面に向かってしばらく歩いていくと、住宅街の中に「蕎楽亭もがみ」という日本蕎麦店があります。ミシュランガイドで星を持つ神楽坂の「蕎楽亭」から唯一暖簾分けを許されたお店だそうです。こちらは比較的気軽に入れそうな雰囲気で良いですね。

新しい発見がたくさん♪

奥神楽坂の街並み
奥神楽坂の街並み

由緒正しいお蕎麦屋さん

蕎楽亭 もがみ
蕎楽亭 もがみ


「蕎楽亭 もがみ」のすぐそばにあるニューヨークスタイルのハンバーガーショップ「マティーニバーガー」がの角を曲がると、通りには「ピアッティ カステリーナ」や、フォカッチャ専門店「フォカッチェリア アルタムーラ」などお洒落なお店があちこちに。
「ピアッティ カステリーナ」はとても人気のあるイタリアンレストランで、上質なコース料理が比較的リーズナブルにいただけるとのことです。またその近くには「HIGH FIVE SALDA神楽坂店」があります。こちらは2016(平成28)年にオープンしたパワーサラダの専門店で、ヘルシー志向の女性を中心に注目を集めています。ここから「早大通り」に交差します。早大通り沿いにはニュージーランド発のコーヒーショップ「Mojo Coffee 早稲田店」や、無添加焼菓子で人気の「レリーサ」というお店もあります。歩いていると、可愛らしかったりスタイリッシュだったり、目を引くお店が並んでいて歩くのが楽しいです。

上質でリーズナブルな
イタリアン

ピアッティ カステリーナ
ピアッティ カステリーナ

注目のパワーサラダ

HIGH FIVE SALAD 奥神楽坂店
HIGH FIVE SALAD 奥神楽坂店


「蕎楽亭もがみ」のある路地に戻り、神楽坂方面に戻ります。一見何の変哲もない住宅街が続きますが、この付近の路地には日本酒の品揃えが凄い一杯飲み屋「酒たまねぎや」や、フランス菓子の「パティスリー サロン・ドゥ・テ アミティエ 神楽坂」、焼き菓子が人気の「セシル エリュアール神楽坂」など、小さな料理店やカフェ、パティスリーなどが点在しています。「神楽坂通りの賑わいも良いけれど、少し離れた所にお店を持ちたい」と思うオーナーさんの想いなのか、個性的で落ち着いたお店が多いように見えます。「神楽坂の喧騒を離れて、ひいきの店にわざわざ向かう」。奥神楽坂にはそんな魅力があるようです。

さて、路地を抜けるとすぐに「赤城神社」の裏から入る階段が見えてきます。「赤城神社」は、由緒ある神社ですが、2010(平成22)年に再生プロジェクトにより建て替えられたモダンな造りが見どころ。設計は世界的建築家・隈研吾氏で、境内にはお洒落な「あかぎカフェ」もあります。一息つくにはぴったりです。

赤城神社
赤城神社

神社の境内にある
オシャレカフェ

あかぎカフェ
あかぎカフェ


「赤城神社」のすぐそばに「神楽坂 亀井堂」という和菓子店があります。瓦せんべいと人形焼のお店ですが、ふわふわのクリームパンが話題で、多い日には400個も売れると噂です。お目当てはもちろんクリームパン!しかし、クリームパンは大人気過ぎて、開店してすぐに売り切れてしまうそう。どうしても食べたい場合は開店直後に並ぶか、2、3日前から予約しておかなければありつけないものでした…。
ちょうどお昼過ぎの時間でしたので、お店の方が「この時間まで残っているのは珍しいですよ」とオススメしてくれた「フレンチオレンジ」を代わりに購入して食べてみました。これも一口食べて「美味しい!」と声がこぼれるくらい、爽やかなオレンジ風味のフレンチトーストでした。もう一つの人気商品「栗あんぱん」も売り切れでしたので、きっとどれを食べても美味しいのだろうと確信が持てましたし、「次はぜひクリームパンを!」と、楽しみが増えました。

クリームパンは行列必至

神楽坂 亀井堂
神楽坂 亀井堂

お店オススメの「フレンチオレンジ」
お店オススメの「フレンチオレンジ」


「赤城神社」を後にし、「神楽坂通り」の裏通りを歩きながら横道にどんなお店があるのか見ながらウロウロ…。シックな外観に赤い扉が印象的な「La Matiere(ラ・マティエール)」というお店と、斜め向かいに「アトリエコータ」というパティスリーのある路地へ。調べてみたところ「ラ・マティエール 」は、手頃な価格でボリューム満点のコース料理がいただけるので人気とのこと。
「アトリエコータ」は、一風変わったパティスリーで、完成形の販売ではなく、着席して調理中の様子を見て、できたてのケーキを味わうというスタイル。店内はカウンターのみで席数が少ないので満席であることも多いのですが、その絶品スイーツに魅せられる人は後を絶たないようです。アイスクリームなどの溶けてしまうものや、できたてならではのフワフワ感と温かさを味わえるケーキ、食べてみたいですね。

La Matiere(ラ・マティエール)
La Matiere(ラ・マティエール)

できたてのスイーツが
いただける♪

ATELIER KOHTA(アトリエコータ)
ATELIER KOHTA(アトリエコータ)


続いて駅南口の路地へ。黄色い壁の建物が目に入ったら、その2階に有名なフレンチレストラン「ラ・トゥーエル」があります。ミシュランガイドで1つ星を獲得している名店です。外観も店内も、まるでヨーロッパに来たような気分になれる極上フレンチ。大切な日に予約してみたいものです。

「神楽坂上」交差点付近まで来ました。通り沿いには「インド料理 想いの木」という気になるお店がありました。実はここ、本場の最高級ホテル出身シェフが腕を振るうお店で、店内はインド料理店とは思えないウッディで落ち着いた雰囲気になっています。カレーだけでなく、インドの宮廷料理やコース料理もいただけるとのことで、神楽坂での食事選びに迷ったら、フレンチやイタリアンや和食だけでなく、こんな選択肢を考えるのも楽しいですね。

特別な日に
行きたいフレンチ

ラ・トゥーエル
ラ・トゥーエル

インド料理 想いの木
インド料理 想いの木


「神楽坂上」交差点を越えて飯田橋方面に下りていきます。ここから先がいわゆる神楽坂エリアとなり、メインストリート「神楽坂通り」は賑わいで溢れてきました。
大通りから一本入った「地蔵坂」を覗いてみると、「Cave de Com,ma(カーヴ・ド・コンマ)」というフレンチレストランが見えます。こちらはもともとワイン商の会社が開いたワインのショップ&バーだったのですが、2012(平成24)年に野菜フレンチの第一人者・小峰敏宏氏を総料理長に招き、フレンチレストランとした開業したたお店です。店内に入るとガラス張りのウォークインワインセラーに圧倒されること間違いなし。セラーの中でお気に入りのワインを見つけ、食事とともにオーダーができるのです。元がワイン商である利点を活かしていて、1万円以上のボトルなら販売価格の10%のコペルト料でいただけます。ほかの高級レストランであれば、この倍近くの価格になるので、美味しいワインをリーズナブルにいただきたいならオススメです。ワインの購入だけもOKで、ワイン好きにはたまりません。

約300種類以上はあるというワイン

Cave de Com,ma(カーヴ・ド・コンマ)
Cave de Com,ma(カーヴ・ド・コンマ)

ワインに合うクラシカルな料理
ワインに合うクラシカルな料理


メインストリートをさらに下り、「見番横丁」の中を散策。神楽坂の象徴でもある「毘沙門天 善國寺」の裏の細い路地裏には、「ミシュランガイド2018」で星を獲得したばかりの「懐石 一文字」がひっそり佇みます。一見さんには分からないような隠れた場所にありました。

見番横丁を進んでいくと、さきほど奥神楽坂で紹介した「蕎楽亭もがみ」に暖簾分けを許したという、本家の蕎麦料理店「蕎楽亭」もあります。毘沙門天に近いこの付近には「蕎楽亭」を含め、「石かわ」や「虎白」などミシュランガイドで星を獲得し続けている和食の名店が多くあります。懐石料理などは、いつか襟を正して行ってみたいですね。

見番横丁
見番横丁

懐石 一文字
懐石 一文字


いかがでしたか? 今注目の「奥神楽坂」から歩いてきて、最後は由緒ある神楽坂の情緒に辿り着きました。新しい店も歴史ある店も包み込んで、さらに魅力的な街へ進化する神楽坂の「今」を感じた散策でした。


発見ポイント!

舞妓さんのいる神楽坂の街並み
舞妓さんのいる神楽坂の街並み

  • (1)奥神楽坂は個性的なお店の発見が楽しい!
  • (2)ミシュランガイド掲載店が目白押しの美食の街!
  • (3)新旧がうまく融合しているのが神楽坂の魅力!