ひの社会教育センター 事業部アウトドア係・寺田達也さん 事業部次長・山本江里子さん インタビュー

社会教育がもたらす人生の充実を追求する「ひの社会教育センター」

「ひの社会教育センター」は1969(昭和44)年に開設された。様々な講座が展開されており、同時に“介護予防”をテーマにした取組みもみしている。同センターの山本さんと寺田さんにお話を伺った。

次代に先駆けて、社会教育を推進する

インタビューを受ける寺田さんと山本さん
インタビューを受ける寺田さんと山本さん

――1969(昭和44)年に開設された「ひの社会教育センター」の沿革と概要を聞かせてください。

寺田さん:当センターは、日野市と「公益財団法人 社会教育協会」によって運営されています。「社会教育協会」は1925(大正14)年設立という大変長い歴史をもっていて、国内最古の社会教育運動推進機関でもあります。当時はまだ、“社会教育”という言葉が一般的ではなく、社会教育運動を加速させるためには実践機関が必要だとの判断から、当センターの開設が決まりました。

ひの社会教育センター
ひの社会教育センター

協会としては当初、全国的に広がっていくことを期待していたのですが、結局のところ手を挙げた日野市だけの施設となりました。今でこそNPOの活動範囲に含まれる社会教育ですが、当時としては実に、先駆的な取り組みでした。

――施設の設備と主要事業について聞かせていただけますか?

寺田さん:当センターは地下1階・地上3階の建物です。体育室、ミニコンサートにも対応できる小ホールのほかに、各講座で使用する教室が11室、料理室、音楽室などがあります。

インタビューを受ける寺田さん
インタビューを受ける寺田さん

主要事業については、教育・福祉活動をはじめ、さまざまな文化活動を展開しています。幼児クラス、青少年クラス、成人クラスの各講座に加え、高齢者に目を向けた福祉事業にも取り組んでいます。

山本さん:“介護予防”がキーワードの「いきいき健康倶楽部」では、市内の公民館を利用し、健康体操やレクリエーションなどを開催しています。こちらは転ばない身体づくりや健康づくりだけでなく、仲間づくりの場にもなっています。もともと日野市の委託事業として始まりましたが、現在は当センターの主催事業となっています。また、「いきいき健康倶楽部」の健康体操を発展・進化させた「PPK体操」を、これから広めていきたいと考えているところです。

――「PPK体操」とはどういったものなのでしょうか。

寺田さん:「PPK体操」の“PPK”とは、ローマ字表記の“ぴんぴんキラリ”の頭文字です。脳トレ・上半身・下半身にそれぞれ5種類の運動があり、その日の体調に合わせて内容を調整することもできます。体操というのは、どうしても指導者の育成が課題になってきますが、「PPK体操」の場合は4時間程度の講習会を受けるだけで、指導者としての務めを果たすことができます。

対象は0~100歳まで、一人ひとりの暮らしの充実を応援

――「ひの社会教育センター」を利用される方の年代層を教えていただけますか? 山本さん 当センターは0歳から100歳までの方が通える施設です。そのなかでも特に多いのは定年後の生活を充実させたいという方ですね。

ひの社会教育センター
ひの社会教育センター

――初心者の方でも受講できますか?また、初めて利用するときの流れを教えてください。

山本さん: 初心者の方でも全く問題ありません、大歓迎です。興味のある講座があれば、まずは電話かメールでお問い合わせていただければと思います。担当の者がご案内させていただきます。講座によって多少の違いはありますが、見学は無料です。また、通常料金より安い体験講座も用意されています。

――この後、案内していただける教室について聞かせていただけますか?

山本さん:最初は「ロイさんのハッピーEnglish」をご覧いただこうと思っています。講師のロイさんは、アメリカのハワイご出身で、これまでに企業の英会話研修で講師を務めていらっしゃいました。この講座では英語だけでなく、アメリカの文化についても楽しく学ぶことができますので、少人数の教室で英会話に挑戦したいという方にはおすすめです。

英会話講座の様子
英会話講座の様子

その次にご案内するのは、「やさしい墨絵」です。中国・上海の出身である先生が、日本でも馴染みのある墨絵・水墨画を教えてくださいます。きっかけがなければ、なかなか始めることのない分野ですよね。墨の濃淡と筆使いを学ぶだけで、絵が苦手な方でも味わいのある絵が描くことができますよ。

墨絵講座の様子
墨絵講座の様子

墨絵講座の様子
墨絵講座の様子

開設から50年目の移転

――開設から半世紀近く経過していますが、受け継いでいきたいことや、反対に新たな展開はありますか?

山本さん:当センターでは幼児クラスから通いはじめたお子さんが、そのまま青少年クラスに進み、さらに成人クラスに通われるという例も珍しくありません。4世代が通っているというケースもあるくらいですから、これまでと同じように、年齢・性別に関係なく、誰に対してでも門戸を開き、社会教育によってもたらされる人生の充実に寄与できればと考えております。2年後には新たな建物に移転する予定ですが、そこでも同じように月日を重ねていきたいですね。

移転後の施設モデル
移転後の施設モデル

――最後になりますが、豊田エリアの魅力や暮らしやすさについて聞かせてください。

寺田さん:私はこの街の出身で、色々なことが“当たり前”に思えてしまうのですが(笑)、市外出身の友人が言うには自然が残り、公園も多くて住みやすそうとのことです。住みやすさについては私も同感ですね。今でもこの街に住んでいるくらいですから。 行政が文化面や児童福祉に力を入れていることもあり、各方面からのサポートを実感しやすい街だと思います。生活圏に八王子と立川があるので、買い物にも不自由はありません。適度な“スローライフ”を送れる街だと思いますよ。

ひの社会教育センター
ひの社会教育センター

ひの社会教育センター

事業部アウトドア係 寺田達也さん
事業部次長 山本江里子さん
所在地:東京都日野市多摩平4-3
電話番号:042-582-3136
URL:http://hino-shakyo.com/
※この情報は2017(平成29)年12月時点のものです。