一般社団法人新虎通りエリアマネジメント インタビュー

街から街へ、さらに未来へとつながる「新虎通り」の賑わい創出のための取り組みとは?

新橋から虎ノ門に至る環状2号線(新虎通り)周辺では、2014(平成26)年3月の環状2号線開通を契機に、街づくりの機運が高まっている。現在、新虎通りエリアでは、環状2号線開通に伴い発足した「新虎通りエリアマネジメント協議会」と2015(平成27)年10月に発足した「一般社団法人新虎通りエリアマネジメント」が連携協力し、エリアマネジメント活動を行っている。そんな「一般社団法人新虎通りエリアマネジメント」の事務局長であるUR都市機構の川野大さん、同じくUR都市機構の中津美咲さん、また森ビル株式会社の上田晃史さんに、これまで、そしてこれからの新虎通りエリアについてお話を伺った。

計画決定から50年の歳月を経て完成した“幻の道路”

――どのような経緯で「新虎通りエリアマネジメント」は設立されたのでしょうか?

「新虎通り」を含む都市計画道路環状2号線は、開通前は「マッカーサー通り」と呼ばれ、都市計画が決定されてから、実際に道路としてできるまでに、約50年の歳月がかかりました。当初は、街が分断されることへの不安から、地域住民の皆さんが難色を示し、着工できない状態が続いていました。ですが、地下に自動車専用道路を整備することによって地上部の幅員を狭められることが分かり、行政と建設的な意見交換をして、より良い形で整備していていこうという流れになり、「新虎通りエリアマネジメント協議会」が立ち上がりました。発足後は、幅の広い道路で街が分断されないように歩道を広くして歩きやすいようにしたりなど、協議を続け、意見交換しながら整備が進められていきました。

上田晃史さん

上田晃史さん

事務局長 川野大さん

事務局長 川野大さん

「新虎通り」の完成後も協議会は解散せず、「新虎通り」を国内外から注目される公共空間にしようという新たな目標を掲げ、再スタートすることになりました。しかし「新虎通りエリアマネジメント協議会」は任意団体なので、法人格を持たないことから生じる不自由もあり、そうした背景から「一般社団法人新虎通りエリアマネジメント」が設立されました。「新虎通りエリアマネジメント協議会」が、それぞれ年度でどんなことやっていくかを総会で決定し、それを実現するために「新虎通りエリアマネジメント」が実際に活動をしています。

周辺の賑わい創出のための取り組み

――「新虎通りエリアマネジメント」の主な活動についてお聞かせください

“新虎通り”の愛称で知られる約1.4キロメートルの沿道とその中心に、道路空間の管理、マネジメント、広報活動、イベントの企画などに携わっています。通常、公共空間である歩道の部分は、法律によって物を置いたりすることが制限されているのですが、新虎通りでは、特例許可によって歩道にもテーブルやイスなどを置けるようになっていますので、全国でも珍しい歩道上でのオープンカフェをやっています。また、名産品・特産品を通して、各自治体の魅力を伝える「旅する新虎マーケット」の運営や、歩道上に建物を設けて飲食物を提供するなど、集客のための面白い仕掛けづくりをたくさんして、賑わいを創出していこうしています。

――「新虎通りエリアマネジメント」は、様々なイベントを主催されているそうですね

特に規模が大きいものとしては、2016(平成28)年11月19、20日に開催した「東京新虎まつり」です。「新虎通り」、「虎ノ門ヒルズ」、「港区立南桜公園」を会場とし、「東北六魂祭パレード」や「東北×東京フェスタ」、ゲーム・アニメに関するトークセッションなど様々なプログラムを展開しました。今後の予定としては、2017(平成29)年10月13、14日に「クラフトマーケット」を開催する予定です。各自治体から選りすぐりの商品が並ぶので、普段新虎通りを利用されない方でも楽しんでいただけると思います。一過性のイベントで終わらせるのではなく、街の発展につなげられるものにしたいですね。

――そのようなイベントや「新虎通りエリアマネジメント」の活動について、地元の反応はいかがですか?

「新虎通りエリアマネジメント協議会」の役員も務めていただいている町会長さんも、「最近はだんだん人通りも多くなってきたね」と、賑わいを実感していただいています。新虎通りの“新虎”は新橋と虎ノ門という意味ですが、現在は虎ノ門方面での活動がメインとなっています。今後は、さらなる賑わいを目指して新橋方面にも活動を広げていくため、協議を進めています。

オリンピックのメインストリートとして

――「新虎通り」を中心とするエリアのビジョンについてはいかがでしょうか?

新虎通りは、2020年に開催される「東京オリンピック・パラリンピック」で、会場と選手村とをつなぐメインストリートという位置づけになっています。東京メトロ日比谷線の新駅開業や、都心と臨海部をつなぐBRTの運行など、「東京オリンピック・パラリンピック」終了後も、新虎通り周辺は虎ノ門から新橋、そして臨海部につながる交通の大動脈になると考えられますので、沿道を含む一帯は大いに発展性があると思います。ただ単にビルが建っていくのではなく、「新虎通りエリアマネジメント」と地元の皆さんとが一緒になって活動していくことで、良い流れで街の発展につなげていけるのではないかと思っています。

――この街に住まれる方、もしくは住むことを検討されている方にメッセージをいただけますか?

近年、新虎通りから一本入ったところなど、近隣では住宅の建設も進んでいます。今は交通アクセス、利便性の高さが魅力で住まわれる方が多いかもしれませんが、休日は新虎通りのカフェでご飯食べてくださったりだとか、ただ単に便利なだけでなく、「ここに住んでよかった」と思えるような街、通りにしていきたいと思っていますので、ぜひご期待ください。

一般社団法人新虎通りエリアマネジメント
事務局長 川野大さん(写真真ん中)
中津美咲さん(写真右)
上田晃史さん(写真左)

所在地:港区西新橋2-18-7 UR新虎通り街づくり事務所
TEL:03-6809-1434
URL:https://shintora-am.jp/

※この情報は2017(平成29)年9月時点のものです。

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