徳川家康の命により建立、「出世の石段」で有名な神社

愛宕神社

1603(慶長8)年、徳川家康の命により防火の神様「火産霊命(ほむすびのみこと)」が祀られた「愛宕神社」。東京23区内において、自然にできた山のなかで最も標高が高い「愛宕山」の山頂に位置している。

相殿の神様としては、水の神「罔象女命(みずはのめのみこと)」、山の神「大山祇命(おおやまづみのみこと)」、武徳の神「日本武尊(やまとたけるのみこと)」、勝軍地蔵尊・普賢大菩薩が祀られており、防火や防災など火に関するもののほか、印刷・コンピュータ関係、商売繁昌、縁結びなどにご利益がある。

大鳥居をくぐると「出世の石段(男坂)」がある。これは、徳川家光公がこの石段の下を通った際に上にある梅の木を取ってくるように命じたところ、急勾配を馬で登ることを恐れた家臣たちの中で唯一、勇気を振り絞って石段を駆け上がったという曲垣平九郎の故事にちなんで名づけられた。

「出世の石段」を登り切ると「一の鳥居」、その奥に朱色に染まる丹塗りの門、そして主祭神を祀る社殿が見える。社殿の前に構える招き石は、なでると福が身につくと言われている。

「愛宕神社」の一番大きなお祭りは、毎年9月に行われる大祭。なかでも、大祭の際にお神輿が出る隔年開催のお祭りが「出世の石段祭」だ。「出世の石段祭」では、お神輿が出世の石段を下りて町内を巡行。神社に戻って来るのは既に辺りが暗くなった時間で、提灯の灯りがともされた出世階段を上る様は圧巻。境内には屋台も並び、多くの人が訪れる。

また毎年6月には「千日詣り ほおづき縁日」が行われ、この日に参拝すれば千日分のご利益があると言われている。「ほおづき市」というと浅草が有名だが、この愛宕神社の縁日が発祥である。この日には神殿の前に茅の輪が用意され、これをくぐると災いを避けるという。

オフィス街でありながら樹々に囲まれ自然に恵まれる「愛宕神社」。春になると境内の至る所で桜の花が咲き誇り、花見の名所ともなっている。また、境内にある池の周囲には樹々が生い茂り、四季折々の風情を楽しむことができる。軽食や甘味をいただける茶店もあるので、散策スポットとしてもゆっくりと訪れたい。

愛宕神社
所在地:東京都港区愛宕1-5-3
電話番号:03-3431-0327
http://www.atago-jinja.com/

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