スペシャルインタビュー

「正幹 MasaMoto」が生まれ育った街で挑戦する、オープンで新しい酒屋のカタチ

大正時代からつづく酒屋の四代目が営む「正幹 MasaMoto」は、2016(平成28)年4月にオープン。外から見るとカフェのようだが、ベースは酒屋だという。街に開けた酒屋のあり方を模索し、出した結論がカフェ・バーとしての機能をもたせることだった。地元での独立・開業だけに、店主の街に対する想いも強い。店と街の2つのテーマでお話を伺った。

「正幹 MasaMoto」店主の大木 正幹さん
「正幹 MasaMoto」店主の大木 正幹さん

四代目として、酒屋をもっと身近に感じてもらえる方法を考える

――2016(平成28)年4月にオープンされたとのこと。さっそくですが、「正幹 MasaMoto」とはどのようなお店ですか?

純粋なカフェと思われることも多いのですが、ベースとしては酒屋です。酒屋を軸としたカフェであり、バーでもあります。私は酒屋の息子ということもあり、20歳未満にとって酒屋は縁のない場所という現状を変えたいと思っていました。「より街に開けた酒屋にしたい」――この想いから、お酒だけでなくコーヒーも飲めて、さらには食事もできる店にすることしました。屋号の由来は私の名前をそのまま付けました。まだまだ模索中のところもあり、これだと今後、方向転換しても問題ありませんから(笑)。

シンプルな中にインテリアや小物のセンスが光る店内
シンプルな中にインテリアや小物のセンスが光る店内

――開業にあたり、この街(練馬区北町)を選ばれた理由を教えてください。

地元であること、そしてこの商店街に育てられたということが大きかったですね。当初は、都心で店を出そうと思っていたのですが、そこにいる自分の姿を想像できず、“ここだ”という確信も得られませんでした。こうした状況のなか、私の原点でもある地元に目を向けたとき、この物件と出会ったんです。

店主が厳選した酒類が並ぶ
店主が厳選した酒類が並ぶ

――扱っている商品、また提供している料理について聞かせてください。

ベースは酒屋なので、その特徴を活かしたラインナップになっています。特に力を入れているのは自然派ワイン。肉料理やパンにも合うものばかりです。パテ、リエットなどは自家製で、パンも毎日ここで焼いています。

これを目指してくるお客さんもすくなくない、自家製パン
これを目指してくるお客さんもすくなくない、自家製パン

――どのような方がご来店されますか?

年齢層は幅広いですね。私が自然体で接客しているせいか、使いたいように使っていただいているお客さんが多いように思います。オープンからすぐに来てくれた方がいる一方で、扉を開けるまで2年も掛かったという方もいます。そういえば、九州、四国からわざわざ訪ねてきてくれた方もいました。お子さんと一緒だったり、お年寄りの方でも大歓迎。気軽に利用していただけると嬉しいですね。

お酒を飲む方だけでなくみんなが楽しめるメニューも魅力
お酒を飲む方だけでなくみんなが楽しめるメニューも魅力

練馬区北町に育てられた

――お店のある街(練馬区北町)についても聞かせてください。

都心にはない、ゆったりとした時間が流れているように思います。私の幼少時代と比べると、商店街は少し静かに感じますが、その分、近くに大きな商業施設ができて、新しい賑わいが生まれています。商店街の良さと、大型店舗の良さとを同時に味わえる街になりました。

「きたまち商店街」
「きたまち商店街」

――独立・開業の地に選ばれた練馬区北町。改めて、地元での独立について聞かせていただけますか?

不動産業を営む先輩や、子どものときから知っている商店街の方などに応援していただいています。駅前の人通りと比べ、少し静かになる場所なので、ここを目当てにする方が増えれば、それに伴って人の流れも生まれます。商店街、街の活気づくりに少しでも貢献できれば嬉しいですね。

気楽に集い、語り合える場となっている
気楽に集い、語り合える場となっている

――最後に、「正幹 MasaMoto」としての展望を教えてください。

実は、9月以降に移転を予定しています。歩いてすぐのところで、店名もコンセプトも同じです。少し広くなるので、パンの販売やランチ営業もするつもりです。楽しみに待っていただけると嬉しいですね。

店主 大木 正幹さん
店主 大木 正幹さん

正幹 MasaMoto

店主 大木 正幹さん
所在地: 練馬区北町1-26-12
URL:https://www.instagram.com/masamoto.sake/
※この情報は2018(平成30)年4月時点のものです。