武蔵野市子ども家庭部 子ども政策課 インタビュー

地域ぐるみで子育てをサポート。ファミリーを支える施策が充実の武蔵野市

東京屈指の人気タウン「吉祥寺」を擁する武蔵野市は、JR中央線「吉祥寺」駅のほかにも、「三鷹」駅、「武蔵境」駅という2つの駅前エリアを市域に持ち、近年は都心で働く共働き層からも、「都心にほどよく近く、子育てもしやすい街」として人気を集めている。そんな転入層から熱い眼差しを注がれているのが、武蔵野市が取り組んでいるさまざまな子育て支援策だ。そこで、今回は「武蔵野市役所」で子育て支援に携わる3人の職員の方に武蔵野市の子育て支援策についてお話を伺った。

今回取材にご協力頂いた月坂さん(左)、村重さん(中)、平塚さん(右)
今回取材にご協力頂いた月坂さん(左)、村重さん(中)、平塚さん(右)

――まず、武蔵野市の概要について教えてください。

村重さん:武蔵野市は吉祥寺、三鷹、武蔵境というJR中央線の3駅が市内に収まっていて、人口は約146,000人です。そのうち、子どもの人口は約2万人。出生数は直近5年間で1,200人から1,300人程度を維持しています。人口は毎年微増傾向にあり、新しく転入される方に関しては特に子育て世代の方が多くなっています。
また、子育て事情については、「0123施設」という未就学児のための子育て支援施設があったり、コンパクトな市域の中に「コミセン」と呼ばれるコミュニティセンターがあり、全16か所あるうちの14か所で「コミセン親子ひろば」が開催されています。さらに市立の小中学校では、農山漁村に長期宿泊体験活動(セカンドスクール)を行ったりと、武蔵野市独自のさまざまな取り組みをしているという点も特徴的です。

「0123はらっぱ」の広い「プレイホール」
「0123はらっぱ」の広い「プレイホール」

――武蔵野市では、子育てに関してさまざまな先進的な取り組みをされていると伺いました。

月坂さん:現在、国では「地域子育て支援拠点」という常設の「子育てひろば」を増やそうという取り組みを進めていますが、武蔵野市内には現在、そのような施設が8か所あります。その代表的なものが「0123吉祥寺」と「0123はらっぱ」です。これらはまず武蔵野市が先進的に取り組んだ事業といえます。

資料
資料

――これらの拠点施設は、ほかの自治体よりも早い段階で整備されたものなのですか。

村重さん:そうですね。「0123吉祥寺」が1992(平成4)年に開設され、全国的に話題になりました。当時はこういった「子育てひろば」という考えがほとんどなかったため、幼稚園でも保育園でもない小さな子どもたちの遊び場ができたということで注目されました。

村重さん
村重さん

月坂さん:ちなみに、これら8か所の常設の「子育てひろば」は「週に3日以上開いている」ということが条件になっています。さらにそれとは別に、月に1回から2回程度のペースで開かれている「コミセン親子ひろば」もあります。これは市内にある14か所のコミセンとその他2つの場所で行われています。
もともとコミセンは「徒歩15分圏内に1か所以上」という条件で整備されているため、市内には原則として徒歩圏内にコミセンがあり、そのほとんどで月に1回または2回のペースで「コミセン親子ひろば」が行われているということになります。また、その中には地域の方々が主催する「collabono(こらぼの)コミセン親子ひろば」というものも。市民や地域の方々の手で「子育てひろば」が運営されているのも武蔵野市の特徴だと思います。

――ほかにも、武蔵野市独自の子育て支援政策があれば教えてください。

村重さん:情報発信には特に力を入れています。ほかの自治体でも子育て支援サイトはありますが、武蔵野市の場合は”積極的に情報を発信する”という点に特に主眼を置いて、「むさしのすくすくナビ」という子育て応援サイトを運営しています。パソコンでもスマホでも見られますので、ぜひご登録ください。
また、「地域の方々と子育て支援を一緒に行っていきたい」という思いから、「子育てひろば」のお手伝いをしてくださる方向けの養成講座を実施し、子育て支援者を育てるという点にも力を入れています。

「むさしのすくすくナビ」
「むさしのすくすくナビ」

平塚さん:私も現在子育て中ですが、「0123はらっぱ」は本当におすすめしたいです。広いスペースにこだわりのおもちゃが置いてあったり、プロのスタッフの方たちにその場でいろんな相談にのってもらうこともできます。0歳から3歳児までの施設なので、まだねんねしかできない赤ちゃんでもゆっくり安心して遊べると思います。

――これまでお話して頂いただけでも十分なボリューム感ですが、まだまだあるのでしょうか。

村重さん:そうですね。武蔵野市では「まちぐるみでいろんな人が関わって子育てを応援しよう」ということで、民間の団体さんからご提案いただいた事業に対して、市が補助金を出す「まちぐるみ子育て応援事業」も平成25年度から実施しています。今年度は、市内の店舗や施設の方にご協力をいただいて、親子で集まってランチを楽しみながら、“まちの達人”からまちの歴史に関するお話を聞く「まちカフェ」や、親子のためのちょっとしたイベントなどを行いました。こうした取り組みは、「まちぐるみで子育てを応援しよう」ということで最近特に力を入れているものですね。主に0歳から3歳くらい向けのものが多いです。

――こういったさまざまな子育て支援事業を通して、まちはどのように変化しているとお感じですか?

村重さん:子育て環境はこの10年ほどでだいぶ変わったと思います。子育てをされているご家庭のニーズが多様になってきているので、行政としても「この方にはこういう支援を、この方にはまた別の支援を」という形で豊富な選択肢が必要です。やはり行政だけでは限界があるので、地域の方にもたくさんご協力をいただいています。子育て中の方を見守る環境もかなり変わってきていると思います。

村重さん、平塚さん
村重さん、平塚さん

月坂さん: この数年で「コミセン親子ひろば」や「地域子育て支援拠点」も増えています。小さなお子さんをもつ保護者にとって「居場所」が多いということは、武蔵野市の魅力であり、地域力の賜物だと感じます。

――武蔵野市として今後力を入れて取り組んでいきたい子育て支援政策などがあれば教えてください。

平塚さん:現在策定中の「第五次子どもプラン武蔵野(子ども・子育てに関する市の計画)」におけるひとつの方向性として、地域のいろんな方を巻き込みながら、「まち全体で子育て支援をする」ということがあります。現時点では、これまでやってきたことをさらに拡充させるという部分もありますが、”まちぐるみで支援”ということが今後のキーワードになっていくと考えています。今後はさらに人とまち全体を巻き込んでできる事業を進めていきたいと思っております。

――子育てをされる方にとって、武蔵野市はどんな魅力があるまちだと思いますか。

月坂さん:やはり「0123」などは全国的に見ても、とても充実した子育て支援施設だと思いますし、それに関わるスタッフの育成も非常に充実していると思います。徒歩圏内に色々な形の親子の居場所があるので、孤独感を感じることなくゆっくりと子育てができると思います。

月坂さん
月坂さん

村重さん:このコンパクトなまちの中にこれだけの居場所があって、それが地域の方々の手で支えられているのはやはり武蔵野市ならではだと思います。みなさんそれぞれに合う場所が必ずあると思いますので、小さなお子さんをお持ちの方も安心して来ていただきたいです。

――最後に、これから武蔵野市に住みたいという方に向けて、ひとことメッセージをお願いします。

ご協力、誠にありがとうございました!
ご協力、誠にありがとうございました!

月坂さん:親子が孤独感を感じないような子育て支援を常に考えていきたいと思っていますので、ぜひ安心して武蔵野市へいらしてください!

村重さん:安心して子育てができるよう、地域のみなさんと力を合わせていきます。

平塚さん:豊かな自然も身近に感じられ、東京にいながらもさまざまな自然体験ができるまちですので、とっても楽しく子育てができると思います。

武蔵野市役所
武蔵野市役所

武蔵野市子ども家庭部 子ども政策課

村重さん、平塚さん、月坂さん
所在地 :東京都武蔵野市緑町2-2-28
電話番号:0422-51-5131(代表)
URL:http://www.city.musashino.lg.jp/
※この情報は2018(平成30)年11月時点のものです。