フランスの薫り漂うパティスリー

BLONDIR

BLONDIRの外観
BLONDIRの外観

西武池袋線「石神井公園」駅北側に走る富士街道沿い、「石神井四郵便局」の隣に、パリの街角がそのまま移築されたのではないかと目を止めてしまう外観のパティスリーがある。それが、他エリアからの来店客も少なくない、藤原和彦シェフの店「BLONDIR」である。店内もまた、内装、陳列、BGMなど、フランスのパティスリーを思わせるトリップ感に包まれている。

店内もシックな色合いでオシャレ
店内もシックな色合いでオシャレ

シェフの藤原和彦氏は、「ANGELINA」銀座店・成城店での勤務経験を経て渡仏し、フランス・ロレーヌ地方にある「AU PALET D’OR」で修業を積み、帰国後は代官山「BURDIGALA」、南青山「パティスリー・フジタ」で腕を振るい、同時に麻布・六本木・青山・品川などのレストランのお菓子作りを手掛け、2004(平成16)年、満を持してこの地に「BLONDIR」をオープンした。 ショーケースや陳列棚に並ぶお菓子は、とくに日本人向けに甘さを控えるといったことは一切せず、海外の香りを堪能できるお菓子たち。藤原シェフ曰く「自分が美味しいと思う味が基本」だそうだ。

Marron Glacé
Marron Glacé

入って左手には主に生菓子とフランス産小麦と天然酵母を使用したパン、右手には焼き菓子と4席のイートインスペースとなっている。カフェスペースでは、エスプレッソやカフェオレ、コーヒー、紅茶などのドリンクも注文できる。こちらでは、国内ではめずらしいシチリアのアルティザンコーヒー「ミシェラドーロ」が味わえるのが特長。また、赤ワイン、白ワインなどのアルコール類や、アルザス地方のホットワイン「ヴァン ショー」も用意されている。

店内右手には焼き菓子とイートインスペースが
店内右手には焼き菓子とイートインスペースが

今回は、人気のお菓子の中からいくつかを選んでいただき、カフェスペースで「ミシェラドーロ」コーヒーと共にいただくことに。自家製シシリー産ピスタチオペーストのクリームとフランボワーズ、ダックワーズショコラを使用した「デリスピスターシュ」は、市販のピスタチオを使用せず、皮付きのままのピスタチオを仕入れ、それをペーストにすることで、ピスタチオ本来の香りを引き出した逸品だ。もう一つは、タヒチ産のバニラが香る「ミルフィーユバニーユ」。なかなかきれいに食べるのが難しいミルフィーユだが、同店のミルフィーユは崩れにくいのが特長。フランスでの修行経験から、現地のミルフィーユが崩れにくいことに着目し、伝統的な製法で、発酵バターを使用し、生地の水分を飛ばすことで、時間が経っても生地のサクサク感を損なわない本場の味を再現させた。生地も1枚1枚丁寧に焼き、リキュールも効かせたミルフィーユとなっている。

「ミシェラドーロコーヒー」と「デリスピスターシュ」(奥)、「ミルフィーユバニーユ」(手前)
「ミシェラドーロコーヒー」と「デリスピスターシュ」(奥)、「ミルフィーユバニーユ」(手前)

「レ・テネーブル」は、土台にチョコレートと大振りに刻んだナッツを練り込み、中にはフランボワーズなど酸味のあるフルーツを挟むことで味わいに奥行きを与え、カカオ70%のビターなチョコでコーティングした、2017(平成29)年の新作スイーツである。チョコレートが持つ凝固のみで形成しているためか、フォークを入れる際、思った以上にソフトなのに驚いた。それだけにコーティングされたチョコレートと生地が馴染んでいる。いずれも“大人の味わい”を堪能できる逸品揃いである。

「レ・テネーブル」
「レ・テネーブル」

店の営業は10時から20時だが、カフェスペースの営業は10時半から17時まで。ラストオーダーは16時半なので要注意。フランスの薫り漂うカフェスペースで本場の味を味わう、そんな“優雅な非日常”を楽しむこともできるパティスリーなのである。

BLONDIR
所在地:東京都練馬区石神井町4-28-12 
電話番号:03-6913-2749
営業時間:10:00~20:00(土・日曜日、祝日は~19:30)
定休日:水曜日
http://www.blondir.com/

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