国領商盛会 会長 相田英俊さん 副会長 奥田亮一さん インタビュー

再開発を経て「いま、追い風が吹いている!」国領のまちの魅力

京王線の地下化に伴い2012(平成24)年8月に地下駅へと切り替わった「国領」駅。新宿まで約30分でアクセスできる利便性と、再開発に伴い駅前に誕生した「ココスクエア」「コクティー」ふたつの複合商業施設、野川や多摩川沿いに足を伸ばせば豊かな自然環境がひろがり、都会と田舎とが共存した魅力的な生活環境がひろがっています。今回は「国領商盛会」の会長として4年目を迎える「相田文具店」店主の相田英俊さんと30年にわたって地域を見守ってきた副会長の奥田亮一さんに、商店会の概要と国領の変遷、また街の魅力についてお話を伺いました。

東西南北に広がる国領で唯一の商店会「国領商盛会」

「こくりょうお散歩map」
「こくりょうお散歩map」

――まず、「国領商盛会」の概要について教えてください。

相田さん: 「国領商盛会(こくりょうしょうせいかい)」は「国領」駅を中心に、飲食店やサービス業など87店舗によって組織されている国領で唯一の商店会です。昨年、調布市が市制60周年を迎えましたが、「国領商盛会」はその前年に発足したと聞いており、今年で62年目を迎える歴史のある商店会です。

商店会の特徴としては、駅を中心に東西南北に広がっていて、線路の北側、南側とに分かれることなくひとつの商店会としてまとまっています。「国領」駅の地下化を記念して作成した「こくりょうお散歩map」(HP参照)をご覧いただくと分かりやすいのですが、駅前から約800m続く狛江通り沿いの商店を中心に、広い範囲に会員店舗が点在しているため、商店をめぐりながら町を散歩するのにもぴったりです。

老舗和菓子店「亀乃子本舗(かめのこほんぽ)」
老舗和菓子店「亀乃子本舗(かめのこほんぽ)」

会員店舗のなかには1948(昭和23)年創業の3代続く和菓子店「亀乃子本舗(かめのこほんぽ)」や行列のできるラーメン店として知られる「熊王」、自家焙煎コーヒーの「Café des Art Pico(カフェ・デザールピコ)」や無添加のパンを提供している「やさしいパンのお店 PINO(ピノ)」など、近年あたらしく出店するお店も増えてきています。

夏と冬の年2回開催される「国領商盛会」の大売出し抽選会

――「国領商盛会」が主体となって取り組むイベントにはどのようなものがありますか?

相田さん: 「国領商盛会」が主催するイベントのひとつに、毎年7月中旬に開催される「サマーフェスティバルin国領」があります。「国領」駅前のロータリーを中心に2日間で約2万人が訪れる地域のイベントで、盆踊り大会をはじめ、ヒーローショーやサンバパレード、よさこい、地元中学校の吹奏楽部によるブラスバンド演奏などが行われます。

「サマーフェスティバルin国領」の会場ともなる「国領」駅前ロータリー
「サマーフェスティバルin国領」の会場ともなる「国領」駅前ロータリー

また6月末から約2週間にわたって実施される「夏まつり抽選会」も恒例で、総数30,000本、空くじ無しのビックイベントです。賞品は参加店で自由に使える4等20円から最高額10,000円までの商品券で、「自由に使えて嬉しい♪」とご好評をいただいています。

「国領商盛会」が実施する抽選会は夏と冬の年2回あり、「X’masフェスティバルin国領」と称した歳末大売出し抽選会にもぜひご参加ください。イベントの詳細や開催期日については、「国領商盛会」のHPでも随時更新しています。

2016(平成28)年度の「サマーフェスティバルin国領」は7月16日(土)、17日(日)を予定していて、昨年までは駅前ロータリーで実施していましたが、今年は5月末に完成するロータリー北側の広場に会場を変更して実施いたします。

調布市のなかでもっとも人口集積の高いエリア

駅前からのびる狛江通り
駅前からのびる狛江通り

――国領の街の特徴や歴史的な背景についても教えてください。

奥田さん: 国領は現在、調布市のなかでも人口集積の高い地域で、駅を中心に半径約1kmの円を描いた市街地で見ると調布市全体の人口約227,000人のうち24%を占める約54,000人もの人が生活しています。人口の伸び率で見ても、2000/2012年度比で、調布市で約111.5%に対して115.1%と高く、仙川とならんで高水準です。また「国領」駅を利用する乗降人員も年々増加を続け、2000/2011年度比で約125%増え、2014(平成26)年度には京王線の各駅停車のみが停車する駅では最も乗降人員が多い39,046人となっているようです。

国領はもともと江戸時代に甲州街道の布田五宿としてはじまり、1938(昭和13)年に軍需工場として東京重機という企業が進出すると最盛期には4,000人を超える従業員とその家族が移り住み、宿舎も数多く建てられ企業城下町として栄えた背景があります。

都営くすのきアパート
都営くすのきアパート

戦後そして高度成長期になると、他の地域と同じように人口増加とそれに伴うインフラの整備が進み、1977(昭和52)年に入居がはじまった都営くすのきアパートをはじめ、金子団地や多摩川住宅など都営アパートが数多くある住宅地として発展し現在に至ります。

商店会の会員店舗も多いときは130軒を超えていたようで、狛江通りも拡幅されるまでは道の両側に商店が連なるいわゆる商店街としての賑わいにあふれていました。

選択肢が増えて便利になったお買い物事情

「国領」駅前に誕生した複合施設「ココスクエア」
「国領」駅前に誕生した複合施設「ココスクエア」

――駅前の整備や再開発により、地域はどのように変わりましたか?

奥田さん:大型店の出店や駅前再開発に伴い商店街を取り巻く環境も大きく変わってきています。

まず南口においては国領駅南地区第一種市街地再開発事業が2002(平成14)年に完了し「ココスクエア」が誕生しました。「ココスクエア」には核店舗となる「マルエツ 国領店」をはじめ、飲食店やサービス業、クリニックなど20を超えるテナントと「調布市子ども家庭支援センターすこやか」、調布市の市営駐車場と住宅が併設した16階建ての複合施設になりました。

また北口では国領駅北地区第一種市街地再開発事業により、2005(平成17)年に地上34階建ての高層ビル「コクティー」が誕生しました。1、2階の「西友 国領店」を中心に、飲食店やクリニックがあるほか、「調布市市民プラザあくろす市民活動支援センター」や「調布市男女共同参画推進センター」、調布市とハローワークが連携して運営する「調布国領しごと情報広場」など行政の窓口が揃っているのも特徴です。

再開発事業の進む「国領」駅前
再開発事業の進む「国領」駅前

相田さん: 普段の生活という視点で見ると、再開発により2000(平成12)年「マルエツ 国領店」、2004(平成16)年に「西友 国領店」が駅前に誕生し、2004(平成16)年には郊外にも大型店の「イトーヨーカドー 国領店」が出店したことで、選択肢も増え特に買い物は便利になったと思います。

街を散歩しながら“映画のまち調布”を感じる

“映画のまち”調布
“映画のまち”調布

――「国領」の町の魅力とは? お気に入りのスポットはありますか?

相田さん: 調布市が“映画のまち調布”としてまちおこしに取り組んでいるのはご存知かと思いますが、国領には「日活調布撮影所」があり、小道具の制作で有名な高津装飾美術株式会社をはじめとした映画・映像関連の会社も数多くあります。

「調布」駅のほうに移転した「石原プロ」の事務所も1991(平成3)年までは国領にありましたし、子どもの頃に大きなロケバスが止まっているのを見てはワクワクした記憶があります。「国領」駅から徒歩5分ほどの場所にある高津装飾美術株式会社には、一般の人でも見学(有料)できる「芸能美術文庫PAL」というギャラリーもあり、映画やテレビなどで実際に使われた貴重な小道具を見ることが出来ます。

春は野川の桜を眺めながらの散歩がおすすめ

散歩コースにおすすめの「野川」
散歩コースにおすすめの「野川」

――プライベートでよく出かけるスポットはありますか?

相田さん: 「国領」駅から調布警察署に向かって10分ほど歩くと、多摩川の支流の「野川」が流れています。川沿いに散策路が整備されているのですが、春になると桜や菜の花、たんぽぽが咲き誇り、散歩コースにおすすめです。

奥田さん: それと国領の近くには多摩川が流れているのも魅力のひとつで、駅から歩いて20分ほどで多摩川に辿り着きます。「国領商盛会」のお店をめぐりながら「日活調布撮影所」のあたりまで足を伸ばし、天気の良い日には多摩川から富士山も見えるおすすめの散歩コースです。「国領商盛会」のHPには、「こくりょうお散歩map」と一緒に見どころをまとめた街の紹介ページもあるので、ぜひ見てみてください。

再開発を経て「いま、国領には追い風が吹いている!」

ますますの発展に期待がかかる「国領」駅
ますますの発展に期待がかかる「国領」駅

――最後に、「国領商盛会」の今後の展望についてお聞かせください。

相田さん: 再開発を経て「いま、国領には追い風が吹いている!」と実感しています。最盛期と比べれば店舗数も減少し、お店の建て替えや後継者の問題など他の地域の商店会と同じく課題は多くありますが、先代の会長やまちの先輩方によって進められてきた再開発がいまようやく終わろうとしていて、商店会としても“賑わいのある街”を目指して取り組みを進めて参ります。

一ヵ所で何でも揃う郊外型の大型商業施設と対抗、共存しながら、商店会としては何ができるのか。駅前の立地を生かしたお店づくりと、個店の魅力を発揮することで次世代へと続く商店会のあり方を検討しているところです。あらたに国領にお店を開いてくれた商店に対しては、「国領商盛会」のHPやチラシなどで積極的に紹介させていただいており、商店会としても「せっかく国領にお店を開いてくれたんだから、後悔の残ることが無いように」とできる限りのサポートをしたいと思っています。

「国領商盛会」のHPには日活芸術学院(現・城西国際大学メディア学部・映像芸術コース)と調布市とのタイアップ企画で制作した商店会のPR動画もあるので、ぜひご覧ください。

会長の相田英俊様と副会長の奥田亮一様
会長の相田英俊様と副会長の奥田亮一様

国領商盛会

会長 相田英俊様(相田文房具店)
副会長 奥田亮一様
所在地:調布市国領町3-1-38
TEL:042-441-1822(事務局)
URL:http://chofu-kokuryo.net/
※この情報は2016(平成28)年4月時点のものです。