小学校から大学院まで擁する総合学園 成蹊学園

始まりは、1912(明治45)年に創立した「成蹊実務学校」。「成蹊」という名は、古代中国の故事「桃李不言下自成蹊(桃李ものいはざれども、下おのづから蹊を成す)」に由来しているという。「人格的に優れた人物のもとには、自然に人が集まる」という意味で、師弟の心が直接触れ合う人格教育、および、人間教育を目指した創立者の思いが込められている。

シンボルの欅並木と大正時代に建てられた「成蹊学園本館」
シンボルの欅並木と大正時代に建てられた「成蹊学園本館」

「残したい日本の音風景百選」にも選ばれる
「残したい日本の音風景百選」にも選ばれる

建学の精神は「個性の尊重」「品性の陶冶」「勤労の実践」。100年を超えて小学校、中学校、高等学校、大学、大学院を有する総合学園となった今も、この基本精神は変わらない。その一方で時代の変化にも着実に対応しながら、社会のさまざまな分野で活躍する人材へと育て上げているのだ。

「成蹊学園」の小学校から大学院までの各施設は、約27万平米の広大なひとつの敷地に集まっている。学園内は豊かな自然にも恵まれており、特に正門から続く欅並木は、武蔵野市のシンボルとして「武蔵野市天然記念物」「新東京百景」「残したい日本の音風景百選」にも選定されている。

「成蹊大学図書館」
「成蹊大学図書館」

球体のモチーフが印象的
球体のモチーフが印象的

正門を入ってすぐに広がる大学は、芝生の中庭を中心として、教室棟やコンサートのできる多目的ホール、自習のできるカフェテリア、大小の体育館など、充実した施設が並んでいる。最も目をひくのが、全面ガラス張りの「成蹊大学図書館」。1階から5階まで、法学系、人文科学系、日本・アジア文学、経済系、理工系など各専門分野の資料がそろっている。地下には閉架資料を自動で取り出せる自動書庫も設置した、近代的な図書館だ。

大学の奥、右側にあるのが小学校。2か所あるグラウンドやフィールドアスレチック、広いアリーナや地下プールのある体育館など、小学生らしく自由に遊び、のびのびと運動できる施設が充実。全学年が一緒に専用給食を食べる給食棟があるのもユニークだ。

子どもたちが自由に遊べる工夫が凝らされた校舎
子どもたちが自由に遊べる工夫が凝らされた校舎

アトリオ
アトリオ

「成蹊中学・高等学校」の中学校校舎
「成蹊中学・高等学校」の中学校校舎

大学の奥には、中学校・高等学校がある。こちらも理科館、造形館といった専門的に学べる校舎が充実する一方で、グラウンド、プール、テニスコート、野球場、サッカー場&ハンドボールコート、第1・第2体育館、さらには馬場まで整備されている。理科館には15cm屈折望遠鏡を有する天文ドームのある「成蹊気象観測所」も存在。気象庁・気象観測法に準拠した観測を1926(昭和元)年から、1日も欠かさず観測し続けている。歴史的にも貴重な建造物や記念碑なども多数存在している。

「成蹊中学・高等学校」の高等学校校舎
「成蹊中学・高等学校」の高等学校校舎

グラウンド
グラウンド

「成蹊学園史料館」は一般にも公開されている施設。「成蹊学園」独自の教育理念と教育実践の様子を豊富な画像や映像などで分かりやすく解説している。図書閲覧コーナーや休憩スペースなども用意されているので、ゆっくりと訪れることができる。

「成蹊学園資料館」
「成蹊学園資料館」

ゆったりとした空間に充実した施設を誇る「成蹊学園」。100年の歴史を背負いつつもグローバル化に対応したこの環境の中で、日々、多くの子どもたちが学び、巣立ち、各方面において社会発展のために貢献している。

成蹊学園
所在地:東京都武蔵野市吉祥寺北町3-3-1 
電話番号:0422-37-3517(企画室・広報グループ)
https://www.seikei.ac.jp/gakuen/

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