毎月の第一日曜日に、町田市木曽地区にある「町田市教育センター」のグラウンドを使って開催されている、「町田市日曜朝市」。こちらは毎月1回、朝の1時間だけという朝市なので、地域の住民以外にはあまり知られていない朝市ですが、そのぶんだけお客さんと農家の方の距離感が近く、ほとんどのお客さんは、毎回来ている常連さんだそうです。今回は2016(平成28)年5月1日に開催された朝市にお邪魔してみました!
会場の「町田市教育センター」校庭
会場となっている「町田市教育センター」は、廃校になった小学校を使った市の文化施設。その校庭の一角を使って朝市が開催されています。朝7時前、校庭に軽トラックが並び始めると、待ち構えたようにお客さんも集まってきます。開店前にはすでに、駐車場に何台もの車が開場を待っていました。最初の10分、20分は朝市がいちばん賑わう時間。あっという間に、半分以上の野菜が無くなってしまいます。
地元の人が訪れている
出店しているのは、町田市の認定農業者連絡協議会の朝市部会の方々。それぞれ市内のいろいろな地域で農業を生業としており、月に1回の朝市は、地元の方々に向けての“顔見せ”のようなものとか。美味しいものを地元の方々に食べてほしい、農産物を買う方の笑顔に出会いたい、そんな思いが、この朝市を動かしています。
生産者と消費者の距離の近さが魅力
月に1回、1時間という開催日について、毎回参加している農家の方に聞いてみたところ、「生産者は作るのが仕事だから、なるべく負担にならないように、ずっとこのペースでやっているんです」とのお話。無理をせず、無理を言わず、生産者と消費者がお互いを思いやることで、この朝市は成り立っています。
この朝市が農産物の直売所と違うのは、販売する人が、イコール、生産者であるということ。いわゆる「ファーマーズマーケット」ですが、この野菜はどうやって作ったとか、どんなところが大変だったとか、どんな料理がお薦めだとか、そんな話に花を咲かせるのも、朝市ならではの楽しみです。
みずみずしい採れたての農産物が並ぶ
並んでいるのはその時が旬の野菜たち。この日はたけのこ、玉ねぎ、長ねぎ、大根などを並べている人が多くいらっしゃいましたが、中には野菜の苗や、手作りのジャムを売っている人も。どの農産物も、その日の朝か前日の夕方に収穫したものばかりです。ただ、この日は連休中ということで、特産品を売る人がほかのイベントに出払ってしまったとか。普段の朝市には、もっと沢山の店が出るそうです。
手作りの加工品も
多くても十数台という、小さな、町田の“軽トラ朝市”ですが、地元で作った野菜を作った人の手から買えるというのは、とてもワクワクするものですね。開催日については町田市のホームページや広報誌にも掲載されているので、ぜひチェックして、早起きして出かけてみてくださいね!
「町田市日曜朝市」に行ってきました!
所在地:東京都町田市