練馬区立開進第四中学校インタビュー

グローバル社会を見据え、自主性を育む多角的な教育を実践する「練馬区立開進第四中学校」

「練馬区立開進第四中学校」は、「氷川台」駅の東、閑静な住宅街に立地する1961(昭和36)年創立の中学校。すぐ近くに「石神井川」や「都立城北中央公園」の緑に囲まれた環境に恵まれ、2016(平成28)年に完成したばかりの新校舎で全11クラス367名の生徒が学んでいる。自主性を重視した教育活動を実践し、部活動や地域活動が盛んな同校で、2014(平成26)年に校長に着任された新村紀昭先生から地域の魅力を交えてお話を伺いました。

「文武両道」を目指し、部活動や少人数指導を推進

新村校長先生
新村校長先生

 ――学校の沿革や特色を教えてください。

「練馬区立開進第四中学校」は1961(昭和36)年4月に、開進第三中学校から分離して開校した学校です。2000(平成12)年には野球部が全国中学校軟式野球大会で優勝するなど、昔から部活動やスポーツに力を入れてきた学校であり、今年度で開校57年目を迎えました。現在の生徒数は367名で、このあたりでは中規模の学校です。

新校舎は、2014(平成26)年に着工し、2016(平成28)年8月に完成しました。左右に教室がある中廊下が特徴で、小中連携のための「小中交流室」や、休み時間に生徒が自由に過ごしたり放課後勉強を教わったりできるラウンジを設け、生徒がさまざまな活動に取り組めるような造りになっています。

窓が大きく開放的なラウンジ
窓が大きく開放的なラウンジ

 ――開進第四中の生徒たちについて、どんな印象がありますか。

日頃から「文武両道」を目指して指導していますが、素直で、何事にも一生懸命取り組む生徒たちだと思います。進学率は100%で、都立志向が強く、約7割が都立高校へ、約3割が私立高校へ進んでいます。アクセスがいいため進学先も広範囲で、早稲田大や慶応大の附属高校など、有名私立校へ進学する生徒もおります。

生徒たちは「文武両道」を目指す
生徒たちは「文武両道」を目指す

 ――校訓や学習の特色について教えてください。

校訓は「学ぶ・働く・協力する・鍛える・共に生きる」の5つ。教育目標は、これらの校訓をふまえ、「学ぶ」であれば「自ら学ぶ意欲を持ち、確かな学力を身に付ける生徒」など、目指す生徒像を表しています。また、学校経営の基本方針は、子どもたちが自分の個性や特性を発揮し、豊かな自己実現が図れるような学校作りです。3年間の学校生活のうちに生徒が主体的、自立的に活動を進めていけるようなさまざまな機会を用意。運動会や学習発表会、校外学習などの行事では、教員ではなく生徒が実行委員会を組織し、自ら運営や指揮をしています。

校訓
校訓

学習の特色としては、数学と英語の少人数指導に力を入れています。通常2クラスを3つに分けますが、本校ではスペースを活かして4つに分け、子どもたちが学習への苦手意識をなくせるように取り組んでいます。また、月曜日から金曜日まで毎朝15分の朝授業を5教科で順番に行い、基本的な知識を問う問題を解くことで、基礎基本の定着を目指しています。

部活動の輝かしい実績
部活動の輝かしい実績

――部活動が盛んとのことですが、詳細を教えてください。

運動部ではバレーボール部や剣道部が東京都大会へ出場し、サッカー部がサッカー連盟主催の高円宮杯本大会へ出場するなどの成果を上げています。全国大会優勝の実績を持つ野球部は、今春の区大会で準優勝を果たしました。特色は、中学校では珍しく、新体操部があることで、運動会で演技を披露してもらっています。一方、文化部も吹奏楽部をはじめ、さまざまな部活動があり、子どもたちは好きなことに熱心に取り組んでいます。
全体的に、本校の部活動は、先輩後輩の分け隔てがありません。1年生から3年生まで仲がよく、子どもたちはのびのびと活動していますね。

地域と連携した「小中交流室」や夜間避難訓練

新校舎の外観
新校舎の外観

――周辺の小学校とはどのように連携していらっしゃいますか?

開進第四小、仲町小と連携し、小中一貫教育を進めるための9年間連続した指導計画を作っています。教科では国語と数学に取り組み、国語で小学生と中学生が創作した文章を互いに評価し合ったり、生活指導でいじめ撲滅ポスターや標語作り、あいさつ運動をするなどしています。また、本校の「小中交流室」で小学校の先生が小学校の児童に授業を行い、そこに本校の教員が補助として入るチームティーチングをすることもあります。授業の後には給食を食べて、午後は小学生に学校紹介を含めた文化発表会を見てもらったり、部活動体験に参加してもらうなどしています。こうした活動には、課題の接続をスムーズにし、いわゆる「中一ギャップ」を防ぐという目標があるのですが、日頃から行き来をしていることで、子どもたちがお互いを意識するようになり、生徒が児童に声を掛けるなど自然な交流が生まれています。

城北中央公園から見た第四中
城北中央公園から見た第四中

――地域の方との交流についてはいかがでしょうか。

区内の各小・中学校は災害時の避難拠点となっていますが、本校では自主性を育むための体験・奉仕活動のひとつとして、避難時に活動する避難拠点会議の方たちと協働で夜間防災訓練を実施しています。有志の生徒たち50~60人が参加して、地域の方たちと体育館で段ボールの間仕切りを作ったり、炊き出しを手伝うなどの「共助」を担う体験、消灯して暗闇の中で5分ほど寝るといった体験をします。中学校での夜間訓練は、よそではあまりやっていないかもしれません。

地域貢献活動では、生徒会が募集したボランティア約30人が、開進第四小と仲町小の夏祭りの手伝いをします。開進第四小ではサッカーのシュートゲームや野球のストラックアウトのコーナーなどを担当し、仲町小では模擬店係や駐輪場の整備などをしていますが、地域の方や小学校の先生方にとても喜ばれています。これはオリパラ教育の指定をきっかけにボランティア精神を育むために始めたものですが、新しい伝統としてこれからも続けていきたいと考えています。

その他、吹奏楽部が近くの武蔵野音大の学生に指導してもらうなど、学習や部活動などの場面で、地域人材に協力してもらっています。今年度から、地域の方を講師に新校舎の和室を使って茶道教室も行う予定です。

茶道教室を開く和室
茶道教室を開く和室

――開進第四中での学校生活を通して、生徒たちがどのように育ってほしいと思われますか?

グローバル化が進んだ国際社会の中で活躍できる、総合的な「人間力」を兼ね備えた人間になってほしいと願っています。生徒主体の実行委員会やボランティア活動など自主性を育むための教育を通して、自分のよさ、個性や特性を発揮できる人間に育ってほしい。そのために、本校ではキャリア教育にも力を入れていて、視野を広げる国際理解教育として、JICA(国際協力機構)で海外派遣に行かれた方の講演会や外国人留学生から話を聞く授業なども行っています。

サクラの名所や総合公園がすぐ身近に。潤いある暮らしが叶うエリア

石神井川
石神井川

――練馬区羽沢の魅力や、新村校長先生のお気に入りスポットを教えてください。

ここに来て一番驚いたのは、石神井川のサクラ並木です。「氷川台」駅から学校へはちょうど石神井川沿いに歩いて来ることができますが、川沿いの歩道にずっと桜並木が植えられ、枝が川面に垂れ下がっていて春は壮観です。花見をしながら、お弁当を広げて食べたいぐらいです(笑)。
また、学校のすぐ裏手には「城北中央公園」があり、サッカーをしたり、キャッチボールをしている親子をよく見かけますよ。本校はジョギングコースをお借りしてマラソン大会をさせてもらっていますが、園内には400mトラックや野球場があり、私が「クローバー公園」と呼んでいる広場では、お弁当を持ってきたお母さんたちが小さなお子さんを遊ばせていたりします。
それから、開進第四小の近くには練馬区の「こどもの森」という公園があって、乳幼児から小学校低学年ぐらいの子どもたちが泥んこになって遊ぶことができます。自然が豊かで、いろいろな活動ができるのが、このエリアの魅力。お子さんが育つにもとてもいい環境ではないでしょうか。

新村紀昭校長先生
新村紀昭校長先生

練馬区立開進第四中学校

校長 新村 紀昭 先生
所在地:東京都練馬区羽沢3-24-1
電話番号:03-3993-1481
URL:http://www.kaishin4-j.nerima-tky.ed.jp/
※この情報は2017(平成29)年10月時点のものです。