西東京市の発足とともに始まる校史

合併開校から18年目。近代的な設備と充実した体験機会が魅力の「西東京市立けやき小学校」

新青梅街道近くにある「西東京市立けやき小学校」は、かつてここにあった「田無市立西原小学校」が旧田無市と旧保谷市が合併して西東京市になるタイミングで建て替えられ、西原第二小学校と統合する形で誕生した新設の小学校。近代的で明るい雰囲気の校舎と広々とした校庭があり、市内でも屈指の大規模校ながらのびのびと学ぶことができる。今回はこちらで2016(平成28)年度から校長を務める高橋亨先生を訪ね、学校の特徴と地域の魅力についてお話を伺った。

高橋亨 校長先生
高橋亨 校長先生

――まずは、学校の沿革と概要について教えてください

高橋先生:このけやき小学校は2001(平成13)年に、西原小学校と西原第二小学校が一緒になってできた学校です。この校舎は、もともとこの場所にあった西原小学校を建て替える形で作られ、今年で18年目を迎えます。2018(平成30)年10月時点の児童数は629人、学級数は1、2年生が4学級、3年生以上が3学級編成で、全部で20学級となっています。もちろん、年によって子どもの数は変わってきますが、私が着任した3年前には18学級でしたので徐々に子どもの数が増えてきているという印象は感じられます。

授業の風景
授業の風景

――施設がとても充実していると聞きました。学校の自慢の施設を教えてください。

高橋先生:学校施設については、なんと言っても教室と廊下の境がなく、開放的なオープンスペースのある学校だという点が一番の特徴ですね。実際には教室とオープンスペースの間に棚を置いていますので、教室空間を意識できるようになっていますが、オープンスペースは学年全員の子どもたちが座って話を聞けるくらいの広さはあります。オープンスペースを採用するメリットとしては、何かあった時、必要に応じて他クラスの担任が応援に行きやすいという点があると思います。かといって隣の授業の声が響きすぎて、授業に支障をきたすことはありませんね。

開放的な廊下
開放的な廊下

そのほか、音楽の授業は低学年から音楽室で行うため、それを想定して音楽室は2部屋あり、図工室も2部屋あります。その他、家庭科室には被服室と調理室があります。児童数を考えれば、非常に贅沢な作りになっていると思います。 各学年には4つの教室がありますが、現在3学級の学年に関しては、空き教室を算数の少人数指導に使うこととしています。視聴覚室を兼ねた講堂もあり、こちらは必要に応じて階段状の座席を出せるようになっています。また、給食も校内ですべて調理しているので温かいまま食べられるというのも大きな魅力です。

音楽室
音楽室

また、ほかの小学校さんよりもひとまわり大きい造りになっている体育館(アリーナ)や広いグラウンドもあるので、多くの子どもがいても困ることはありません。屋上にプールがある点も特徴で、可動式の屋根と自動昇降式の床が備わっていますので、低学年と高学年の授業が連続する時でもスムーズに調整ができますし、衛生的な面でもメリットが大きいです。屋根付きだと水泳指導が雨で中止になることがないので、計画通りに指導できるという点も良いですね。

体育館
体育館

可動式の屋根と自動昇降式の床が備わる屋上プール
可動式の屋根と自動昇降式の床が備わる屋上プール

――教育目標について教えてください

高橋先生:本校の学校教育目標は、開校当初から「確かな一歩」という言葉を掲げています。これは子どもたちの「学び」づくり、「心」づくり、「身体」づくりなど、様々な面を確実に育てていきたいという思いから作った言葉だということを聞いています。具体的な実践としては、「学び」という面では「けやきタイム」という朝学習の時間を設けていて、朝の10分間で読書やドリル学習などに取り組むようにしています。これはもう長い伝統となっているものです。読書の時には、保護者の方が読み聞かせに来てくださることもあります。

また、「心」の面では毎月やっている朝の「あいさつ週間」もその一環です。「身体」の面では、学期に1回の「運動週間」や縦割り班活動にも積極的に取り組んでいます。おそらく月1回のペースで「あいさつ週間」を設けているというのは、他校にはないものだと思います。

学校教育目標の「確かな一歩」
学校教育目標の「確かな一歩」

――学校行事や課外活動について、特徴的なものを教えてください

高橋先生:特徴的な行事としては「子ども祭り」と「音楽会」があります。「子ども祭り」は9月にある行事で、2年生以上の子どもたちが自分たちでゲームを考えたり、ものづくりのお店を作ったりして、それをお互いに訪問して楽しむというものです。主役は子どもたちですが、保護者の方や地域の方もいらっしゃいます。この時に、6年生は毎年お化け屋敷を作るのが恒例になっているのですが、下級生も「6年生になったらこれをやりたい!」という憧れをもって参加していますし、子どもたちが知恵を出し合って中身を企画するということもあり、事前の宣伝活動も非常に盛り上がりますね。

「音楽会」は毎年11月に行われる恒例行事です。毎年積み重ねて行っているので、歌声や合奏については自慢したくなるくらい素晴らしいです。また、例年「子ども祭り」の時期に学校公開を行っていますので、授業の様子や「子ども祭り」の様子も自由に見ていただけるような形となっています。入学前のお子さんがいらっしゃる保護者の方なども、ぜひ気軽にご参観いただければと思います。

お琴もある音楽室
お琴もある音楽室

――周辺の幼稚園、保育園や中学校等との連携、地域の人々との交流について教えてください

高橋先生:毎年3学期には来年度の新入生が小学校を訪問するという行事もあります。その際には、1年生が中心となってけやき小学校の紹介クイズをしたり、音楽を演奏したりして、「小学校は楽しいところだよ」というのを伝える活動をしています。 また、中学校との連携については、昨年まで西東京市の指定を受けて、学区である「田無第三中学校」と小中連携の研究を行っていました。その中で、9年間を見通した学習のカリキュラムなどを研究してきましたので、今後もその流れは継続していきたいと考えています。

また、本校の学区には西東京市青少年育成会「にしはら」という組織があり、毎年3学期を中心に子どもたちのために「地域ふれあい学習」を企画してくださっています。この時にはおもちゃ作りやスポーツ、料理教室などを行っていただいています。

階段
階段

――「クリーンデー」と「けやきフレンドパーク」というイベントも恒例になっているそうですね

高橋先生:今年は9月29日(土)に開催したのですが、前半が「クリーンデー」、後半が「けやきフレンドパーク」という2部構成になっています。「クリーンデー」はゴミを拾いながら学校まで登校するというもので、いつも本校の集団登校を見守ってくださっている「地区委員会」の保護者の方々と「にしはら」の方が一緒に企画されているイベントです。拾ったゴミは学校で分別して処理をしているのですが、その分別にはボランティアで田無第三中学校の生徒も手伝いに来てくれています。ゴミ拾いが終わった後は、「けやきフレンドパーク」です。今年はアリーナに集まって牛乳パックを使ったバッグ作りをしたり、最後には教職員が作ったすいとんを食べてお昼にするということをしました。過去には盆踊りをしたり、防災訓練を兼ねて学校に宿泊したり、という年もありましたね。

給食室
給食室

――普段の学習の中で、地域の方と関わる機会や、地域に子どもたちが出ていく機会はありますか?

高橋先生:本校のすぐ近くには「多摩六都科学館」がありますので、そこに見学に行くことも多いほか、いろいろな体験の機会があれば、積極的に取り入れるようにしています。私の方針として、「子どもたちに良いと思うものは積極的に行う」と考えており、教員たちもそれを知っていますので、ボトムアップで様々な提案をしてくれます。教員たちのアイディアも可能な限り教育活動の中に組み入れられるようにしています。

例えばこの10月には「キノシタスケートアカデミー」の出張授業で、フィギュアスケーターの鈴木明子さんにスケートの指導と講演をしていただくという機会がありました。これも教員から発案があって実現したものです。ほかにも6年生の社会科見学では、今年新しく江東区にできた「TOKYO GLOBAL GATEWAY(東京都英語村)」という体験型英語学習施設に行こうという教員からの提案があり、12月には実際に英語漬けで学習をする予定です。
また、現在はユニクロさんと「“服のチカラ”プロジェクト」にも取り組んでいます。これは総合的な学習の一環として、古着を集めて、海外の難民の方などに送るという活動で、学校の中だけにとどまらず、地域の保育園や幼稚園にも出向いて呼びかけをしています。

「“服のチカラ”プロジェクト」
「“服のチカラ”プロジェクト」

――日々子どもたちとふれあう中で、先生方が大切にしていることを教えてください

高橋先生:まずは「きちんと挨拶をする」ということと、「相手に自分の気持ちをきちんと伝える」ということです。学力はもちろん必要ですが、同時に社会性やコミュニケーション能力を身につけてほしいと思っています。そのため、けやき小学校の指針として、学習や生活のスタンダードを定め、「こういうことはみんなができるようにしましょう」と呼びかけをしています。 また、新しい学習指導要領の中でも「主体的・対話的で深い学び」を重視しているので、体験的な学習の機会やみんなで話し合いながら考えを深めていく学習活動というものは特に大事にしています。

――校長先生が思う、学校周辺のエリアの子育て・教育環境の魅力を教えてください

高橋先生:本校の近くには「多摩六都科学館」や児童館もあり、子どもたちにとって良い施設がたくさんあると思っています。あとはやはり、地域の温かいまなざしですね。保護者の皆様、地域の方々が本当に子どもたちをよく見守っている地域だと日々強く感じています。このような優しさは今まで地域が育んできたものであると思うので、ここに暮らす子どもたちは本当に恵まれていると感じています。

高橋亨 校長先生
高橋亨 校長先生

西東京市立けやき小学校

校長 高橋亨 先生
所在地 :東京都西東京市芝久保町5-7-1
電話番号:042-464-2525
URL:http://www.nishitokyo.ed.jp/e-keyaki/
※この情報は2018(平成30)年10月時点のものです。