スペシャルインタビュー vol.06

八丁堀で出会える“小さなパリ”、「ブラッスリーイイズミ (Brasserie Iizumi) 」

2012(平成24)年にオープンした「ブラッスリー イイズミ」は、ウェデイングレストランの総料理長を務めていた伊泉さんが開いた店だ。やることの多さに追われ、オープンからの月日は“あっという間”だったという。流れゆく時間を改めて振り返っていただき、八丁堀を選んだ理由、料理のこだわり、展望について伺った。

「ブラッスリーイイズミ (Brasserie Iizumi)」 伊泉英男さん
「ブラッスリーイイズミ (Brasserie Iizumi)」 伊泉英男さん

思い出深いパリと、新しく足を踏み入れた八丁堀

――まずは、「ブラッスリー イイズミ」の歴史からお聞かせください。

オープンは2012(平成24)年です。築地の近くで店を出そうと思っていたときに知人が、“表通りではないけど居抜きの物件がある”と教えてくれました。忙しかったので一度は断るつもりだったのですが、少し時間ができたことから見てみようという気持ちになったのです。

赤い店構えが目を引く
赤い店構えが目を引く

足を踏み入れたことがあるのかどうかも分からない街でしたが、私にとってどこか懐かく、温かみのある場所に思えました。遠くに見える「東京スカイツリー」は「エッフェル塔」に。近くを流れる隅田川は、そのときの私にはセーヌ川に見えました。パリで修業していたあのときのことが思い出され、ぜひこの環境で仕事がしたいという気持ちになったのです。

隅田川テラス(新川二丁目周辺)
隅田川テラス(新川二丁目周辺)

――料理をつくるうえで、特に大切にされていることを教えていただけますか?

料理に季節感を出すことですね。言い換えると、旬の食材を活かすということでもあります。それ以外では、無農薬野菜を使うこともそうですね。食材の選定に妥協はしたくないですし、付け合わせから全てが手づくりなので時間も掛かります。でも、それをしなければ美味しい料理には仕上がりませんし、私自身が納得した料理で、美味しいと思っていただきたいものですから、このスタイルを変えるつもりはありません。記念日での利用も多いですが、家庭的な雰囲気の店ですので、気負わずにフランス料理を味わっていただけると幸いです。

――どのような方の利用が多いですか?

平日のランチタイムは、近隣の会社で働いている方が多いですね。一方のディナータイムは、マンションが増えてきたことと関係するのか地元の方が多く、土曜日には家族連れも多くなります。
それと、ウェデイングレストランで働いていたときの繋がりから、わざわざ遠方から来てくださる方も多いですね。男女比としては約8割が女性。女性1人でも入りやすいと言っていただいています。

大切な人と素敵な時間を過ごす
大切な人と素敵な時間を過ごす

変化しつづける八丁堀

――歴史のある八丁堀エリアでの出店ですが、それ以前の八丁堀に対するイメージはいかがですか?

実は、静岡県出身の私にとって八丁堀は、馴染みのある地名ではありませんでした。年齢を重ねて時代劇を見るようになってからようやく、歴史のある場所だと分かったくらいです(笑)。
オープンした当時と比べると、会社が減ってきた代わりに住居が増えてきたと感じますね。

笑顔でインタビューに応える伊泉さん
笑顔でインタビューに応える伊泉さん

――伊泉さんの思う八丁堀の魅力はどのようなところでしょうか?

銀座や日本橋に歩いていけますし、「東京」駅も散歩コースに入るほどの便利な場所ですから、むしろ商業施設はそちらに任せて、八丁堀は八丁堀らしく閑静な住宅街として発展をつづければいいのかなと思います。

銀座三越
銀座三越

私にとって八丁堀は、パリを感じられるところです。八丁堀とパリを結びつけることに首を傾げる方もいるかもしれませんが、それでもこの場所からは、確かにパリが見えるのです。
八丁堀という歴史のある街で、パリで見かける小さなレストランに近づけていくことを目標に、街とともに歩んでいけたらと思っています。

真鯛のポワレ
真鯛のポワレ

ブラッスリーイイズミ (Brasserie Iizumi)
ブラッスリーイイズミ (Brasserie Iizumi)

ブラッスリーイイズミ

伊泉英男さん
所在地 :東京都中央区新川2-8-8  八丁堀第2プラレールビル1F
電話番号:03-6280-4819
URL:http://brasserie-iizumi.com/
※この情報は2017(平成29)年12月時点のものです。