パリの路地裏にあるような甘い香りのパティスリー

PATISSERIE DOUNEL(パティスリー ドゥネル)

PATISSERIE DOUNEL(パティスリー ドゥネル)内観
PATISSERIE DOUNEL(パティスリー ドゥネル)内観

西武新宿線「花小金井」駅から小金井街道沿いに1kmほど南下すると、右手側にフランスの国旗を掲げたパティスリーがある。ここ「ドゥネル」は、2009(平成21)年にオープンして以来、「手頃な価格で本格派のケーキを楽しめる」と、地元で評判を広げている店だ。駐車場も完備した便利なロードサイド店でありながら、中に一歩入ると、そこはもう小金井ではなく、パリの路地裏にあるパティスリーの雰囲気。鼻腔をくすぐる甘い香りに、否応なしに食欲が刺激される。

視覚にも楽しいケーキが並ぶ
視覚にも楽しいケーキが並ぶ

店構えは小さく見えるが、店内は意外と広く、品揃えの豊富さに圧倒される。プチガトーはもちろんのこと、数々の焼き菓子、クッキー、ホールのケーキ、ロールケーキ、シュークリーム、プリン、マカロン。冬には宝石のようなショコラ類もウインドーを彩る。見ているだけでもワクワクしてしまうような店内だ。小さいながらカフェスペースもあり、200円程度でコーヒーや紅茶も出してくれるので、カフェ感覚で利用しても良い。

「小金井街道」という名のロールケーキ
「小金井街道」という名のロールケーキ

店の名物ケーキは、その名も「小金井街道」という名が付いた、長い長いロールケーキ。全長は50cmあるので持ち運びは大変だが、手土産にすれば喜ばれるに違いない。季節のフルーツがたっぷりと使われており、それでいて、値段は案外控えめ。切り分けながらワイワイと楽しみたい“1本”だ。プチガトー類は季節によって変わるものと、定番ものが半々。定番の中では「小金井公園の石畳」というショコラベースのオリジナルケーキと、「焼りんごタタン」という、リンゴ1個を丸々使ったケーキがユニーク。特に後者はインパクトも大きく、甘酸っぱい紅玉とカスタードのマリアージュが絶品だ。

甘さやバター控え目のスッキリとした味わい
甘さやバター控え目のスッキリとした味わい

このほか、ピスタチオの鮮やかなグリーンが映える「グリオットピスタチオ」なども、見た目の美しさで指名買いする人が多いという品。しかし見た目だけではなく、食べてもしっかり美味しいのが「DOUNEL」すべての品に共通する魅力。甘さやバター感はわりと控えめで、スッキリとした後味のものが多いので、ひとつ食べてもまたひとつ、と手が伸びてしまう。

ギフトにもピッタリな焼き菓子
ギフトにもピッタリな焼き菓子

見た目がきれいでさらに美味しいとあれば、当然、ギフトへの引き合いも多い。贈答向きの品やパッケージもいろいろと揃えているので、焼き菓子やクッキーなどを自分で組み合わせてみるのもいいし、スタッフお任せでオーダーしてみても、良いギフトを作ってくれるだろう。自宅用にも、手土産用にも幅広く対応した品揃えは、とても使い勝手がいい。

イートインもできる
イートインもできる

また、スタッフが男性中心という点も変わっている。この店の主である中澤啓人シェフは、和菓子舗に生まれながらも、洋菓子一本で歩み続け、1990年代にはフランスを中心にドイツ、オーストリアにも修行に趣いて腕を磨いてきたという“本物志向”のシェフ。フランスでパティスリーと言えば、この店のように生菓子以外にも、焼き菓子やショコラ、クッキー、ソルベなど、手広く菓子全般を扱い、カフェも併設するスタイルが一般的だ。この“本物志向”に惹かれて、男性職人も多く集まってくるのだろう。そして彼らの接客は、例外なく爽やかで礼儀正しい。この辺りもマダムの人気を集める所以だろうか。

彩り豊かなピスタッシュ
彩り豊かなピスタッシュ

都心に引けを取らない、美しく美味しいスイーツが、緑豊かな小金井公園への往来の道で気軽に手に入る。そしてそれらは、小金井の広い空のように爽やかで、軽やかな余韻を与えてくれる。見ていても楽しく、食べても美味しい。それが「DOUNEL」というパティスリーだ。小金井公園や隣のたてもの園を訪れた時には、ぜひ寄り道をしてほしい店である。

PATISSERIE DOUNEL(パティスリー ドゥネル)
所在地:東京都小平市鈴木町2-865-19 
電話番号:042-401-2952
http://dounel.com/

詳細地図