都内屈指の歴史を誇る武蔵国の総社

大國魂神社

東京、埼玉、神奈川の北東部にまで及ぶ、かつての武蔵国の守り神を祀る「大國魂神社(おおくにたまじんじゃ)」。ご祭神は「大國魂大神(おおくにたまのおおかみ)」。創建は111(第12代景行天皇41)年といわれており、“武蔵総社”として親しまれている。

創建から1900年を迎える武蔵国を見守る
創建から1900年を迎える武蔵国を見守る

大化の改新により、国の政務を執り行う“国府”がこの土地に置かれてからは、国の斎場として祭務をとりまとめるようになった。武蔵国の国府祭を起源とする「くらやみ祭」は、現在、都指定無形民俗文化財に指定されている。かつて町の明かりを消した深夜に暗闇の中で行われていたことから、「くらやみ祭」と呼ばれるようになったもので、5月5日を例大祭として4月30日から5月6日まで7日間にわたって執り行われる。江戸時代以降には出店や神輿など賑やかなお祭りとなり、明治期に入ってから現在のような近隣地域が主体のお祭りと変わってきた。

創建から1900年を迎える武蔵国を見守る「大國魂神社」
創建から1900年を迎える武蔵国を見守る「大國魂神社」

「くらやみ祭」は、4月30日に神職一行が品川の海上に出て身を清め、清めの水を神社に持ち帰る「汐盛り」とも呼ばれる神事からはじまる。メインとなる5月5日の神輿渡御の前後にも、1,000年以上続く競馬式(こまくらべ)や町内会の子ども神輿、全24台の山車の巡業など、さまざまな行事、神事が行われ、期間中は約70万人もの人手で賑わう。お祭り期間でなくとも、土・日・祝日、神社祭礼日には宝物殿を一般に公開(有料)しているので、「くらやみ祭」で実際に使用される神輿や大太鼓などを間近に見ることが可能だ。

神社を訪れたなら、まず手水舎でお清め、随神門をくぐり拝殿で二拝二拍手一拝をしてお参りをする。ここまでは他の神社と同じだが、特徴あるのは、そのあと。拝殿の左手に回り「水神社」、お酒の守り神「松尾神社」、芸事の神様を祀る「巽神社」と、本殿をぐるっと回る“裏参拝”というのもある。

絵馬
絵馬

また、本殿の北西側には樹齢1,000年以上ものイチョウがあり、手を合わせると産後の肥立ちが良くなると言われている。根元に蜷貝(にながい)が生息していたことから、母乳が出ない時にこの蜷貝を煎じて飲むと乳の出が良くなるという言い伝えからだ。

そのほかにも、大鳥居から随神門へと至る参道の途中には安産の神様をお祀りしている「宮乃咩神社(みやのめじんじゃ)」もあり、縁結びから安産祈願、初宮参り、七五三、など、人生の節目、節目で訪れることの多い神社だ。

大國魂神社
所在地:東京都府中市宮町3-1 
電話番号:042-362-2130
開門時間:6:00~18:00(9月15日~3月31日は6:30~17:00)
https://www.ookunitamajinja.or.jp/

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