日本橋再生計画

日本橋三井タワー

江戸時代の後期にさしかかる1800年頃、江戸の人口は120万人に達していたといいます。同時代のパリが約60万人、ロンドンが約90万人といいますから、相当な盛況ぶりだったことがうかがえます。五街道の起点であった日本橋は、海運も盛んだったことから商業が賑わい、それに伴って江戸歌舞伎をはじめとした芝居街も形成されるなど、文化面においても大いに発達しました。

そんな往時を偲ばせる街づくりが、現在の日本橋界隈で進められていることはご存知でしょうか。

コレド室町

「残しながら、蘇らせながら、創っていく。」というコンセプトのもと、大規模な“日本橋再生計画”が官民および地元の共同作業で推進されています。その計画は、かつて江戸時代に隆盛を極めた日本橋界隈の風情の復活を強く意識しているもので、例えば2010(平成22)年10月28日にオープンした「COREDO室町」には、上質で新しい「和」を感じさせる特徴的かつ魅力的なテナントが、数多くラインナップされていて、訪れる人々を魅了。それはまさに、かつて日本橋のたもとに魚河岸(魚市場)がたち並び、活気づいていた江戸期の頃の街の様子とシンクロするかのような賑わいを見せています。

コレド室町

「COREDO室町」が入る「室町東三井ビルディング」には、コンベンションや展示会といったビジネスユースから、音楽ライブや演劇などエンターテインメントユースまで、幅広い用途に利用される大型多目的ホール「日本橋三井ホール」も入っていて、その杮落としには歌舞伎とファッションショーが融合したステージが展開されたとのこと。まさに“芝居街”と称された日本橋人形町あたりの風情をそのまま今に再現したかのようで、とても話題となりました。

「室町東三井ビルディング」が建設された「日本橋室町東地区再開発エリア」には、さらに地下5階・地上21階の規模を誇る「日本橋室町野村ビル」も登場。ビルそのものは2010(平成22)年10月1日にオープンし、同月28日には地下1階から地上9階までに用意された大規模な商業・サービスゾーンもスタートしました。

日本橋三越本店

こちらは、既存の「日本橋三井タワー」や「日本橋三越」とともに、この日本橋エリアをさらに盛り上げてくれる施設として期待が寄せられています。

“温故知新”とは、まさにこのようなことを言うのでしょう。古き良き時代のスタイルをしっかりと踏襲しながら、現代の日本橋エリアに江戸期における、ダイナミックともいえる“にぎわい”を創り出そうと進められる街づくりは、その近隣に住まう人たちにとって新しさと同時に懐かしさと落ち着きを感じさせてくれるのではないでしょうか。

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