落ち着いた住宅街の中にある教育熱心な小学校

世田谷区立千歳台小学校

学校を象徴するモチーフ
学校を象徴するモチーフ

「世田谷区立千歳台小学校」は、1980(昭和55)年に開校した比較的新しい学校。校門入り口付近にある大きな壁画は、「週刊新潮」の創刊号から約26年間表紙絵を描き続けた谷内六郎氏が、近隣に住んでいたことからプレゼントしたもの。千歳台遺跡をモチーフに水のほとりで古代人の家族が穏やかに暮らしている様子が描かれていて、『芽生え』というタイトルが付けられている。

校庭
校庭

「千歳台小学校」では様々な取り組みを行っている。たとえば、「ことばの力(言語力)」の育成・向上を目指して、6年生になると全校集会で1分間スピーチを行う。話題は自分の興味のあることであればどんな話でもよいが、原稿を読まずに話をしなければならないのだ。6年生を対象にした「建築家によるワークショップ」というイベントもユニーク。建築家を中心にして行われるもので、長さ1.8メートルと0.9メートルの2種類の角材と大きな輪ゴムを使って家などの立体的な構造物を作る。班で相談しながら設計図を描き、組み立て当日は建築家の先生がアドバイスを行ってくれる。校庭一面に子どもたちが自ら組み立てた立体的な構造物が広がる景色は圧巻だ。

薄井校長先生
薄井校長先生

群馬県の「川場村立川場小学校」と姉妹校提携を行っているのも特徴的だ。5年生の夏になると川場移動教室に参加して、「川場小学校」の子どもたちと一緒に遊ぶ。そして冬になると再び2泊3日で川場にてスキー交流を行う。6年生になると、今度は「川場小学校」の子どもたちが「千歳台小学校」の子どもたちの家にホームステイをして訪れ、学校ではゲームをしたり一緒に給食を食べたりと交流を深める。これら全3回に渡る交流は毎年の恒例行事となっている。

敷地内にあるログハウス
敷地内にあるログハウス

世田谷区では「世田谷9年教育」として、「学舎」というグループをつくり、各小・中学校が義務教育9年間を一体ととらえた取り組みを行っている。「千歳台小学校」では「船橋小学校」「希望丘小学校」「船橋希望中学校」とともに「船橋希望学舎」を形成。4校の校長が集まって話し合うほか、「あいさつキャンペーン」期間に中学生が校門に立って小学生たちに声かけをしたりと、子どもたち同士が交流する機会も存在する。

「デバンデス」が校庭の片隅につくった田んぼ
「デバンデス」が校庭の片隅につくった田んぼ

地域や保護者も協力的だ。地域の材木屋が企画する「木工まつり」では、材料を無料で提供してくれ、トンカチや釘の使い方を教わりながら椅子やテーブル、小物入れなどの木工品を作る。また、PTA「めばえの会」では「めばえ祭り」を主催。父親の会「デバンデス」は、子どもの稲作体験のための田んぼを校庭の隅に作ったり、夏休みの土日に学校キャンプを主催したりと活発に活動している。「世田谷区立千歳台小学校」の子どもたちは、緑豊かな恵まれた環境のなか多くの大人に見守られ、伸びやかに育っている。

世田谷区立千歳台小学校
所在地:東京都世田谷区千歳台4-24-1 
電話番号:03-3482-0335
http://school.setagaya.ed.jp/chii/

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