ビストロエンドロール 田中夫妻 インタビュー

個性派ぞろいのお店が集う千歳船橋で愛される「ビストロエンドロール」

2013年(平成25)6月にオープンした小田急小田原線「千歳船橋」駅徒歩3分の「Bistro endroll(ビストロ エンドロール)」。仲睦まじいご夫婦ふたりが営むアットホームな雰囲気もさることながら、本格的なフランス料理を気兼ねなくカジュアルに楽しめると評判のお店だ。駅前を中心に個性派ぞろいのお店が集まることで知られる“ちとふな”の魅力についてお話を伺った。

田中ご夫妻
田中ご夫妻

週に何度でも来てもらえるような、カジュアルスタイルのビストロを目指して

――千歳船橋にお店を開いたきっかけをお教えください

ご主人:まずお店を出すにあたって、都心部に近い大きな街よりも住宅地に近い場所で地域密着のお店をやったほうが自分たちには合ってるかなというイメージがあって、当時住んでいたこの千歳船橋を中心に物件を探しはじめました。

奥様:沿線の祖師ヶ谷大蔵とか経堂でも探したんですが、条件に合う物件が無かったんです。千歳船橋で駅から近くて人通りのある場所が良いんじゃないかなと探していたら、駅徒歩3分のこの物件に出会ったんです。

ご主人:以前は洋品店だったようですが、お店の角の部分が大きなガラス窓になっているのが特徴で、店内の様子が見えるのもお店のイメージにぴったりで気に入っています。

店内の様子
店内の様子

――お店についてお教えください

奥様:シェフはイタリアンとフレンチ、ワインバーの経験もあって、週に何度でも来てもらえるような、カジュアルスタイルのビストロを目指しています。当初はワインとおつまみで気軽に一杯楽しめる、20~30代の同世代の人たちが来てくれるようなお店をイメージしていたんですが、実際に来てくださるのは40~50代のご夫婦が多くて、料理に質を求める方が多くいらっしゃっているような印象です。

また、このあたりはファミリーも多くて、小さなお子さんを連れたご家族もいらっしゃいます。これはまったく予想していなかった客層なんですけど、2階にテーブル席があることや子どもでも安心して食べられる手作りの料理を提供していることなどが口コミで広がったんだと思います。

天井にはかわいらしいイラストが
天井にはかわいらしいイラストが

お店を開いて知った、新たな街の魅力

――お店を開いてみて気づいた町の魅力は?

奥様:ふたりともお店を出す前からこのあたりに住んでいたので土地勘はある程度ありましたが、お店をはじめてからのほうがこの町の魅力について分かった感じがします。

ご主人:まずお店同士の横のつながりができたのが大きくて、仲良くなるにつれていろんなお店を紹介してもらいました。

奥様:ちとふなって駅前こそチェーン店が多いんですけど、実力派の個人店も点在していて、食べたり飲んだり町歩きするのが楽しい町だと思います。沿線の知名度で言うと各駅しか停まらない駅でそれほど注目されているわけでもないんですけど、駅の利用客数は沿線でも多いほうだと聞きますし、飲食店はハシゴしやすいお店がたくさんあって、都心よりも価格は安いのに美味しいんです。和食でもイタリアンでもビストロでも、各店舗の味のレベルが高い。それに、何より町の人があったかいんです。

ご主人:商売をやるうえでも、個人店はやりやすい町だなと感じています。当時はうちみたいな居酒屋感覚のビストロは無かったのでいろんな人が来てくれたんですが、お客さんが良い方ばっかりだったので感謝しています。

奥様:治安の良い町っていう印象もありますね。お店に来てくださるお客さんも品があるし面白い人が多い。自分で仕事をやっている方や趣味でも独自の世界観を持っている方が多くて、お客さんと話していると世界が広がる感じというか、お客さんから教わることも多いんです。

千歳船橋の街並み
千歳船橋の街並み

――お店の繋がりが広がったことによって何か変わったことはありますか?

ご主人:すぐ近くに「五明(ごみょ)」さんという和食のお店があって、そこのご主人はイベントとか企画を立てたりするのが得意な方で、何年か前に「コラボしてやろうよ!」って声をかけていただいたのは面白かったですね。

奥様:和食の「五明」さんとイタリアンの「POTE」さん、フレンチのうちの3店舗でやったんですけど、それぞれのお店のおつまみを3種盛り合わせにしてそれぞれのお店で提供したんです。このイベントを通じて、他のお店のお客さんがうちに興味を持ってくださって来てくれたこともありますし、イベントをやった後も行き来してくださる常連さんもできました。

一緒にイベントを開催した「五明(ごみょ)」
一緒にイベントを開催した「五明(ごみょ)」

定番メニューから、人気の季節限定メニューまでが揃う

――はじめて来店される方におすすめのメニューを教えてください

奥様:「人参のムース甘海老添え コンソメのジュレとともに」と、「シャルキュトリーの盛り合わせ」は定番メニューです。ハムとサラミ以外はすべて手作りです。料理はグランドメニュー以外にも仕入れによって変わる黒板メニューがあって、特にこだわっているのは季節の野菜を使った料理です。山梨県にある無農薬有機栽培の「富岡農園」さんから野菜を仕入れているんですけど、サラダやバーニャカウダなど野菜の味をそのまま楽しめるシンプルなメニューもおすすめです。またシェフのお母さんも埼玉で野菜作りをしているんですが、紫ニンジンやズッキーニなどいつもお洒落な野菜を送ってくれます。

ご主人:季節限定になりますが、夏に提供している桃のパスタとポタージュの評判が口コミで広がっていて、それを目当てにきていただくお客さんも多いです。桃のパスタを目当てに年に一回だけ来る人もいて、6月のはじめ頃から「今年の桃パスタはいつから?」と問い合わせがあるほどです。

「シャルキュトリーの盛り合わせ」
「シャルキュトリーの盛り合わせ」

――最後に、これからこの地域にお住まいになる方へメッセージをお願いします

奥様:ちとふなには地域の名店と呼べるようなお店がたくさんあって、たとえば豆腐を買おうと思ったらお豆腐屋さん、コーヒーが飲みたければコーヒー豆の専門店もありますし、美味しいお惣菜が食べたくなったら唐揚げの美味しいお店もあります。細い路地にお店が点在しているのではじめは見つけづらいかも知れませんが、日々の生活をよりいっそう豊かにしてくれるお店がたくさんあるので、町歩きを楽しながらぜひお気に入りのお店を探してみてください。

ご主人:ちとふなは都心で飲むより安いし、レベルも高い。あと、手作りでひと品ひと品丁寧に仕事をしているお店がたくさんあるので、食べることや飲むことが好きな方にはおすすめです。お金を貯めてお洒落して、都心のお店にいざ行くぞみたいな感じではなくて、普段着でご馳走を食べられるのがちとふなの良いところですね。

「人参のムース甘海老添え コンソメのジュレとともに」
「人参のムース甘海老添え コンソメのジュレとともに」

Bistro endroll(ビストロ エンドロール)

田中ご夫妻
https://www.facebook.com/BistroEndroll
※この情報は2018(平成30)年3月時点のものです。